2015/02/19

BORED METHODのオイルでは2種類の化学合成オイルをベースに選択しそれらを単体または混合して使用しています。
現在のラインナップではLIGHT DUTYに超低粘度な100%化学合成エステルを使用し、THICK HEAVYには超高粘度な合成系炭化水素ポリアルファオレフィンを使用しています。これらの特徴を合わせた独特の中粘度となった物が新製品の247となり、上記2種類のベースオイルを混合し更に別な化学合成オイルも加わった3種類のベースオイルから成り立っています。
これらベースオイルに各種添加剤や化合物を加わる事でオイルとしての性能や特徴を決定し用途に合わせたバリエーションが完成します。
さて、LIGHT DUTYに使用している超低粘度な100%化学合成エステルに関しましては、ISO規格VG5と言う超低粘度な特注生産した物を使用していますが、誤解を招く程の超低粘度となっています。その誤解と言うのはBORED METHODのラインナップにもありますRUSH COATの様にいわゆる揮発性の溶剤を使用しているのではないかと言う事です。
もちろん100%無使用なのですが、一般的には超低粘度となると揮発性の溶剤で希釈されたイメージがあります。アルコール、シンナー、アセトンなどは非常に粘度が低い溶剤ですが、それは揮発性だからこその粘度となります。
画像はその証拠としてLIGHT DUTYをバーナーで熱しているところです。バーナーの温度はおよそ1000度となりますので、揮発性の溶剤を使用していればちょっとした爆発と言うか火事に近い画像となっていたでしょう。そしてこの熱している間でも油膜が存在している事が分かると思います。
さて、現在のバイシクル向けラインナップに加え近日予定のホビー向けラインナップとなるミニチュアベアリング専用オイルにもこの超低粘度な正真正銘100%化学合成エステルを採用しています。配合される添加剤や化合物はバイシクル用とは若干異なりますが、先日納品した別注生産のDECADEWORKSオリジナルB-10SLオイル同様に非常に高性能でオーバースペックなオイルとなっています。
現在は容器の選択やデカールデザインなどを進めていますので発売まで今暫くお待ち下さい。