2021/04/28

直前となりましたが今年のGW営業案内をお知らせ致します。
先ず、明日29日は祝日につき通常であれば定休日となりますが、明日は臨時営業として外注倉庫にて出荷作業のみ行わせて頂きます。
翌日30日は通常営業となりますが、15時までのご注文及び決済確認に限り即日発送とさせて頂き、以降のご注文につきましては実質5月6日より順次対応とさせて頂きますのでご了承ください。
引き続きGW中にご使用予定のある場合はお早目にBORED STOREよりご注文をお願い致します。

予定どおり明日29日から順次デリバリー開始となりますBOREDのMFBPS-Tですが、お蔭様で完売したサイズやカラーが多数となり残り枠も僅少となっています。
今回も出来るだけ安価な送料で済む様にレターパックでの発送がメインとなっていますが、レターパックの品名にはTシャツ(潰れても可)と記載してあります。
この記載をしないとTシャツのサイズによってはレターパックの厚さ規定を越えてしまう為、多少押し潰しても中身には問題が無く規定の厚さとして発送が可能になりますと言う意味です。
なるべく送料にお金をかけたく無いのは皆さん同様かと思いますし、そうでなければ宅急便を選択頂く事も可能となっていますが、今回もTシャツ単体でのご注文にきましては100%レターパックを選択されている事からも上記につきましてはご了承ください。
一部BOREDサポートのアホが毎回茶化して上記の記載をアップしていますが想像力のカケラも無いんでしょうね。
と言う事でキャップやビーニーなども同様に今後も上記の記載となる場合がありますのでご了承ください。

2021/04/27

BORED設立時の2003年から発売しているサイクルハブ用のチューンドベアリング。
NTN社製の非接触型ベアリングを使用し、完全脱脂洗浄後に特殊な恒温装置にて被膜生成した物へMETHOD製品とは異なるオリジナル中粘度オイルにて仕上げています。
過去2010年頃までの様にスピードとクイックさを追求した物からリニューアルし、グリスよりも明らかな粘度抵抗の少なさとオイルならではの浸透流動性による特性に耐久性をプラスしたチューンドベアリングとなっています。
即納可能な在庫をアナウンスし忘れていましたが、只今6000番と6902番は即日発送が可能となりますのでゼヒGW前のケアにご活用ください。
尚、即納在庫の無い通常は受注生産として7営業日程の時間を頂きますのでご注意ください。

先日もアナウンス致しました4月生産分のVITALのPHASE(11th)につきまして、只今よりBORED STOREにて受注開始させて頂きます。
今回はいつもより少ない入荷数となっていますので、お早目にBORED STOREをご確認してみてください。
29日頃より順次デリバリー開始となりますので、このGWにはお届けの見込みとなります。
尚、GW明けの5月10日以降にはBOREDお取り扱いDEALERのHEDGEHOG STUDIOでも受注が開始されますので、併せてそちらもチェック頂ければと思います。
また、現在METHODのオイル&グリスも在庫が僅少となって来ましたので、GWにご使用予定のある場合はお早目のご注文をお願い致します。

GW中にあと最低でも数回のサンプルテストを行って最終判断となりますMETHODの新製品グリスですが、準じて最近はDELTAグリス及びTHETAグリスが非常に良く動いています。
高粘度のDELTAグリス、中粘度のALPHAグリス、低粘度のTHETAグリスと3グリス共に共通したウレア系の増ちょう剤を使用し、極圧添加剤や粘弾性添加剤なども全て同一材料を使用しています。
但し、その配合比は各製品毎に異なり、高粘度のDELTAグリスは一番サッパリとした感触として粘弾性や粘着性を抑えたグリスとなり、その逆に低粘度なTHETAグリスは一番ネットリとした感触として粘弾性や粘着性を向上させたグリスとしていますが、それらの中間的な感触が中粘度のALPHAグリスと言う事になります。
そして現在テストを繰り返している新製品グリスも材料は全く同一となりますが、配合しているポリアルファオレフィン合成油と合成炭化水素系の粘弾性添加剤は極端に多く配合した物として、上記の3グリスよりも大きく粘性を変化させている事が特徴です。
これはグリスの粘度が抵抗になり難いと想定する粘度まで超低粘度化させる予定ですが、更に粘弾性と粘着性を大きく加える事でイメージとしてはTHICK HEAVYオイルのグリス版?的なポジションを想定しているからとなります。
基本的にはフィッシングリールをターゲットにした製品となりますが、これらグリスの使用箇所として代表的なメインギア、ピニオンギア、ウォームシャフトへの使用においてはユーザー個々の好みもある事からどのグリスがどのモデルに最適かは断言する事が出来ません。
BOREDでは設立時の2003年からメーカーとしてオイルやグリスの使用箇所を断定する事は避けて来ましたが、これは今も変わらずメーカーが強制的に使用箇所を断定する事は最良とは言えず、あくまでも推奨としてBORED STOREの製品ページに記載していると言う事になります。
油脂類は全てある一定の条件下であればドコにドレを使っても問題は起き難いのですが、耐久性や潤滑性などに依存する場合はそのセレクトによっては理想的では無い場合があります。
但し、そこを断言してしまうとユーザーの求めるフィーリングと大きく異なってしまう場合もあり、基本的に使う物である為に使用するフィーリングは最重要視する必要があります。
なので極力分かり易いイメージとして「ハチミツの様な」とか「クリームチーズの様な」などの例を用いてテキストを作成し、同時にISO規格に基づいた粘度目安も記載しているのもその為です。
過去から何度も重複しますが、具体的に○○○メーカーの○○年モデルで○○○ルアーをメインに使った場合リールの○○○にはどのグリスが良いか?とお問い合せを頂いても全てを把握する事が出来ずにお答えする事が出来ません。
これはサイクルユースでもスケートボードユースでも同じ事となりますのでご理解頂ければと思います。
緊急事態宣言が発令された事で動き難い地域もあるかと思いますが、逆にこのタイミングを利用してメンテナンスやチューニングなどの時間とするのは建設的かと思います。
お蔭様で現在BORED STOREにアップされた数量が欠品となりました場合は、次回5月下旬まで在庫補充の生産を行う事が出来ませんので、引き続きBORED STORE及びBOREDのMETHODお取り扱いDEALER各店にてお早目にお買い求めください。

2021/04/21

新製品予定の超低粘度グリスについて。
これまで数回に渡りサンプルを生産して来たのですが、確定部分は幾つか決定していながらも最終的にフィーリングの面で少し悩んでいます。
先ずはファーストサンプルを使用した結果、極圧添加剤はDELTA、ALPHA、THETAの既存3グリスで共通している物を使用しているので被膜生成は信頼出来る事として確定なのですが、フィーリングに直結する粘性については少し見直す方向になりました。
次にセカンドサンプルを使用してみたところ、精製鉱物油にポリアルファオレフィン合成油を加えているのはグリスの増ちょう剤であるウレアへの懸念では無く、あくまでも油分における剪断性と耐熱性の強化としての事なんですが、それにしても油分配合の後で粘弾性添加剤の配合を調整すると粘性が極端に変わり過ぎてしまいました。
この配合レシピは8種類ほど提携業者へ渡してありましたが、セカンドサンプルの結果を踏まえて最初の数値からやり直す事にして、結局はサンプルグリスを破棄して既存のTHETAをベースとした方が理想に近いと言う結果に。
今回もウレア系と言う事で出来るだけ配合する油分を少なくしながらも超低粘度らしい粘性はシッカリと加えておきたく、イメージとしては先日珍しくSNSで動画をアップした様にTHICK HEAVYのグリス版?的なイメージなんです。
そして先週は恐らく最終サンプルとなる2種類のサンプルを生産して来まして、反応工程を行う為の専用釜で生産されたばかりの粘度イメージが素晴らしく理想に近い結果なんですが、時候処理させた後では僅かに粘性イメージが変わってしまうんですね。
これは単に温度の問題で当然ながらあらゆる油脂類は温度が高ければ粘度は低く、温度が低ければ粘度は高くなるのですが、その基準は40度で決定すべく規格であり、その温度では理想的でも時候により常温になった際の粘性が少し違う。
でもその後の圧力行程を経た時点ではやはり滑らかさが断然違って来るので一瞬理想的にも思えるのですが、やはり常温でのイメージが少し違うんですね。
それをどうやって修正するか?
やはり配合油分の調整からやり直す事になりそうで、現在スピニングで試用している分には合格でもあるんですが、ベイトで試用すると何と言うかモタ付く?イメージなんです。
今回の超低粘度グリスは先日廃盤としたLDGとTHGの後継と言う位置付けでもありますが、ウレアを使用している事からも全天候型としてキチンとした耐久性を持たせたアップグレードであるべきなんです。
つまりメインターゲットはフィネスやライトリグなどの比較的センシティブな用途において、グリスの粘度抵抗を極力減らす事でシルキーさやスムーズさを得たいと言うところであり、粘度は超低粘度ながらも粘性はしっかりと確保しておく事が重要なんです。
それが失われると使用における経年で油分が必要以上に離油してしまい、結果的に全天候型をアピール出来ない事になる。
まぁ今自分がサンプルテストを行っているベイトは19カルカッタコンクエストDC 201HGなので、これは本来このグリスにおける対象機種では無いかもしれないのですが、逆に言えばこれでMETHOD基準の合格ラインをクリア出来るなら尚良しと言う事になります。
負荷や状態など当然日々使用する毎に変化は起きているので、現状ではこれで合格としても何ら問題は無いのですが、後もうちょっとだけ粘性の調整を行ってみて合格ラインをクリア出来れば即量産に踏み切る事が出来ます。
と言う事で結局は5月のGWが明けて以降の最終決定となりそうですが、逆にGW中は連日酷使する事が出来るので、上手くその点が生かせればと思っています。
グワッと一気に書いたので何を言ってるのか分からないかもしれませんが、取り敢えず5月中には画像のDELTA、ALPHA、THETAに新しく弟が出来そうですと言う事です。

2021/04/20

現在お蔭様で品薄となっていますVITALのPRO SIZE WRについて今週から4月生産分の在庫補充を開始していますが、同じくMETHODのオイル&グリスについても各製品共に品薄な状態となっております。
PRO SIZE WRについてはGW前の今月末までに在庫補充が完了する予定ですが、METHODオイル&グリスについては隔月の奇数月に在庫補充を行う為、次回の在庫補充生産として5月下旬頃の入荷となります。
GWに向けた事前メンテナンスなどでご使用の際は、お早目にBORED STORE及び全国のBOREDお取り扱いDEALER各店にてお買い求めください。
METHOD DEALERS=https://bored.thebase.in/blog/2017/08/22/123022
VITAL DEALERS=https://bored.thebase.in/blog/2017/08/22/123851
BORED STORE=http://bored.thebase.in

2021/04/15

先日からSNSなどで先行告知していましたBOREDのMFBPS-Tについて、本日15日の20時より先行受注を開始致しました。
本来の予定よりも早い4月30日には入荷となりますので、先行受注にてご注文頂きました分につきましてはGW中に順次お届けの見込となります。
お蔭様で本日の先行受注開始から1時間も経たない内にカラーやサイズにより完売が出ていますので、引き続きBORED STOREよりお早目のご注文をお待ちしています。

2021/04/13

大変申し訳ありませんが明日14日及び15日は都合により臨時休業とさせて頂きます。
BORED STOREよりご注文頂きましたレターパック及びスマートレターでの発送につきましては通常どおり発送作業を行わせて頂きますが、宅急便での発送につきましては16日より順次発送を行わせて頂きます。
お手数をおかけ致しますが上記にて宜しくお願い致します。

2021/04/08

先日のポストに続き今回はストリートサイクルでの主要となるシングルスピード、そのフリーウィールに関してMETHODの推奨をご紹介します。
フリーウィールは先日のポストにあるラチェットとスプロケットが一体となった所謂ママチャリを含め一般自転車ではお馴染み過ぎるパーツですが、シングルスピード全般向けとして今でも各社から定番製品や最新機種が多数発売されています。特にラチェット数が100を超える歯数の多いホワイトインダストリー製やクワハラ製のラチェットでは当然ながら摩擦が多くなり、そこへの注油として定期的なメンテナンスを行う必要があります。
ラチェット数の少ないシマノ製、サンツアー製、ACS製などにおいても、少しラチェット音が変わったかな?と感じたら最低限の注油は行う様にしてください。
基本的にフリーウィール内にはスプリング、ラチェット、爪、ボールベアリング、ゴムシールから成り立っていますが、製品によってはゴムシールの無いオープン状態の物もあります。
全てのフリーウィールはバラす事が出来ますが、もしバラす自信の無い人は必ずスプレー式のパーツクリーナーだけは欠かさずに準備しておき、フリーウィールのボディに見えている隙間からパーツクリーナーを半分使ってしまう勢いでスプレー噴射にて万遍無く中身を綺麗にしてやってください。
その後は30分ほど放置して乾燥させてやれば十分です。
もちろんバラせる場合も同様に脱脂を含めたクリーニングは忘れずに。
そしてこれからが重要ですが、フリーウィールのラチェットにおいては必ずMETHODのLIGHT DUTYオイルを使用してください。
注油量の基準として15T以下の場合はLIGHT DUTYのスポイドで10滴ほど、16T以上の場合は12滴から14滴ほどを。
もちろん注油の途中でラチェットを回転させたり傾けながら隅々までオイルが行き渡る様に注油してください。
LIGHT DUTYよりも高粘度のオイルやグリスだと、中にある極小なボールベアリング同士が引っ付いてしまい上手く回転を促進させる事が出来なくなります。
逆にLIGHT DUTYオイルよりも低粘度なオイルだと遠心力により吹飛んでしまう量が多くなり、ボールベアリングでは問題無いにしてもラチェットには致命的な潤滑不足となってしまう場合があります。
これらを潤滑と摩擦の要素を上手くクリアーしているオイルがMETHODでは長年チェーンオイルやシールドハブベアリングオイルとしてベストセラーを誇るLIGHT DUTYオイルとなります。
極端に摩擦の多い箇所においてオーバースペックな極圧性とノンポリマーのエステル化学合成油の強靭な油膜性により、常にスムーズな潤滑性を得る事が出来るオイルらしい質感のオイルです。
フィッシング用途ではビッグベイターのスプールベアリングとしても非常に好評を得ていますが、上記の様に人体と車体を合計した重量における走行時の負荷や衝撃にも十分耐える油膜性がその証とも言えます。
サイクルにおいてもフィッシングにおいても自身でのメンテナンスに自信が無い場合はショップでのメンテナンスをお勧めしますが、今回のフリーウィールにおいては比較的メンテナンスのし易いパーツにつき一度トライしてみるのも良いかと思います。
引き続きメンテナンスやチューニングにはBOREDのMETHOD製品をゼヒお試しください。

2021/04/07

中々自身でのサンプルテストを行う時間が取れないと言う事で、多少無理矢理に強行して近場でのサンプルテストを継続しなければならない状況なんですが、一応先日久しぶりに会った知人へ頼んでライトソルトでのスピニングとトラウトでのベイトフィネスでも同時にテスト中です。
但しまた来週になると次に指示していたサンプルが3種類上がって来るので、今週はなにがなんでもあと数回はテストを行わなければなりません。
今回の新製品予定グリスは先日廃盤となったLDGグリスとTHGグリスの後継製品と言う事もあり、殆どフィッシングリールでの需要とはなりますが、基本的に現在のDELTA、ALPHA、THETAと完全同一材料のウレア系グリスとなり、更にはベースをTHETAで試したバージョンのサンプルテストが良好であったので、ある項目においてはテストを省けると言う事で開発自体は時間短縮となるでしょう。
現在のイメージとしてはLDGグリスやTHGグリスよりも少し粘度を持たせながら配合油分の割合を減らし、その代わりに添加剤の占める割合が多くなる事で超低粘度ながら非常に粘性が高いユニークなグリスにする予定です。
ターゲットとしてはバスフィッシングでのライトリグやフィネスリグを基準に、それ以下の荷重を対象として渓流トラウト、エリアトラウト、ライトソルト、スーパーライトジギングなどでメインギアやウォームシャフトに使用出来る超低粘度ながらシツコイ粘性で保護潤滑を行えるグリスを考えています。
今回はウレア系グリスとなる事でLDGグリスやTHGグリスよりも耐久性が増し、つまり適応温度範囲や防錆耐水性が増す事になるので、配合する油分には他のウレア3グリスよりも多くの合成油を使用する事になります。
一方で他のウレア3グリスとは異なり極圧性の追求はそこまで高い数値で無くても良くなる事で、価格面でも上手く相殺し調整出来るかと思っています。
以前より特にトラウト系でのニーズが多かったLDGグリスやTHGグリスではありますが、今回のモデルチェンジとなる後継製品では対応範囲が広がる事で、上記の様に各ジャンルでのニーズも高まる事が理想です。
ちょうどMETHODお取り扱いDEALERのFisherman's Lunch Boxがライトソルトでのガイドやスクールも開始したと言う事で、便乗して最終サンプルのテストもお願いしちゃおうかと思っています。
M氏ヨロシクです。
取り急ぎ現状報告となりましたが、既にMETHODお取り扱いDEALERの方にもお問い合せが来ているそうなので、現状として5月のGWまでには何とか発売に持って行ける様にと思っています。
是非ご期待ください。

2021/04/06

以前にも何度かご案内していますが、サイクルにおけるカセットハブのラチェットへ使用するオイルやグリスの推奨。
例えば代表的なカンパニョーロやフルクラムの様に複数の爪が一つのスプリングにより連動しているタイプにおいては、爪のレスポンスに若干のバラつきが生じ、その為に元々スプリングの力は弱く受けのラチェットはナローな角度に設定されています。
同じくプロファイルやホープなどの様に爪とバネが1セット単位で作用するタイプにおいては、常に爪のレスポンスは殆ど同時に連動する為にバネの力は強めでラチェットもシャープな角度に設定されています。
カセットハブのラチェットにおいてはこれらの点を考慮して、なんでもグリスをタップリ封入しておけば良いと言う訳では無く、それぞれの特徴に応じてオイルやグリスをセレクトしてやる事が一番シンプルで最適なレスポンスを得る事が出来ます。
そして一番厄介に見えるのは画像にあるDTのラチェットであり、これこそ正に摩擦を象徴した様な形状ではありますが、意外と滑り方向においてはスムーズなので、その分オイルやグリスのセレクトに気を遣う事無くクイックなレスポンスを得る事が出来ます。
具体的な使用推奨として、日常使用の通勤通学や短距離移動においてはMETHODのTHICK HEAVYオイルをラチェットの受け側へ一周万遍無く塗布してください。
ホイールを立てた状態でギリ流れ出て来ない程度が目安となります。
そしてスプリングが嵌っている溝などにはCHIMERAオイルまたはLIGHT DUTYオイルを綿棒などを使い薄く塗布してやれば、長期的にシルキーなレスポンスを維持する事が出来ます。
逆にレースやコンテストなどレスポンスも重視しながらも瞬間的な負荷や衝撃が多いシーンにおいては、CHIMERAオイルを上記同様に万遍無く塗布してやるか、ALPHAグリスを薄く塗布してやる事で潤滑性と極圧性のバランスが良く非常にクイックなレスポンスを得る事が出来ます。
これらを単に市販の高粘度グリスなどで代用し更にラチェットが埋まる程に大量な注油を行うと、スプリングやバネの動きがグリスの粘度により妨げられ瞬間的に動いている爪のレスポンスが失われてしまい、場合によっては上手く爪が戻らない事でタイミングがずれてラチェットの受け側と大きく摩擦してしまう事があります。
これがラチェット内の大きな摩擦や破損の原因です。
もちろん全く注油されていない状況は有り得ませんが、上記の様に大量に注油し過ぎても問題となるパーツなのでご注意を。
ちなみに面で動くDTにおいてはいかなるシーンでもTHICK HEAVYオイルが常にベストかと思われ、余りオイルやグリスに依存しない動きのシステムなので薄く均一に塗布されていれば問題無いと思われます。
新年度も始まり交通手段としてのサイクル需要が高まるシーズンになりますので、是非上記にてMETHODオイル&グリスを使ったメンテナンスをお試し頂ければと思います。

BOREDのMETHOD製品をご使用の際に、他社製品との併用や混合は一切推奨しておりませんのでご注意ください。
同じくMETHOD製品中においても注意が必要で、BSLRオイルとHYDRAオイルは混合カスタムが可能、KRAKENオイル、GOLYATオイル、LIGHT DUTYオイル、THICK HEAVYオイル、CHIMERAオイルは全て混合カスタムが可能、DELTAグリス、ALPHAグリス、THETAグリスは全て混合カスタムが可能となります。
例えばフィッシングリールの様に小さな筐体中で様々なオイルやグリスを使い別ける際において、オイルやグリスが経年や使用により流出して筐体中が油まみれになってしまう量は適切な使用量をオーバーしている為に論外となりますが、適正と思われる使用量において様々なオイルやグリスの接触が有ってもそれは大きな懸念要素には当たりません。
但し、問題はMETHOD製品以外の他社製品との混合や接触において、最悪のケースは材料ベースの違いから乳化や分離などを引き起こす場合があり使用において推奨出来る状態とは言えません。
例えばシールドされているベアリングやボディ外部のネジ部などにおいては混合や接触の心配も殆どありませんが、1つのリールボディ内で各社のオイルやグリスを試しているなどにおいては、上記の様な混合や接触により各部が上手く機能しない事態も有り得ますのでご注意ください。
参考までにBOREDのMETHODでは2003年以来ベースオイルはエステルコンプレックス化学合成油とポリアルファオレフィン合成油のみを、添加剤においては硫黄系極圧添加剤と合成炭化水素系粘弾性添加剤を、これら4種類に関しては全て共通した同一材料を使用していますので、配合比や粘度差などは製品毎に異なりますが基本的に混合や接触が起きた場合でもバッティングの恐れはありません。
特に極圧添加剤の様に金属の表面に酸化被膜を生成させる物は、世間で言うところの「被膜系」につき他社製品とのバッティングにおいては十分な効果が得られないばかりか、逆に生成被膜を壊してしまう恐れもありますのでご注意ください。
また、BOREDでは固形添加剤は一切無使用としてテフロンに代表されるPTFR系、モリブデンやチタンに代表される微粒子金属または二硫化物質、発熱時に人体や生物に有害とされる塩素系などは一切使用してりません。
同様にべースオイルの粘度調整に使用される各種溶剤も配合しておりませんので、基本的にはベースオイルの品質と各種配合される添加剤及び添加化合物の品質だけで勝負しています。
業界のトレンドには流されずシンプルに最高の材料を使用し、日本国内生産として2003年から完全オリジナルで生産していますので、上記懸念材料は一切無い物として安心してご使用頂けます。
尚、2003年から各種材料におけるアップグレードやモデルチェンジを何度も繰り返して来ましたが、現在も最良で最新の材料を不定期に試しながらの生産につき、今後も事前アナウンスの上で性能向上におけるアップグレードやモデルチェンジを行う事もありますのでご了承ください。
METHOD製品のオイル&グリスはBORED STORE及び全国のMETHODお取り扱いDEALER各店にてお待ちしています。

2021/04/05

あと数日後の8日より順次デリバリー開始となりますVITALのTAG TWILL CAPですが、お蔭様で先行受注の残り枠が僅かとなって来ました。
特に新色のBOTTOM LANDが予想どおりの人気となりますが、今回もBORED STOREスプリングシーズン限定販売につきお早目にご注文ください。