2019/12/26

最近は色々とまたMETHOD関連のケミカル熱が上昇しているんですが、毎年冬時期になるとメンテナンスに最適な安定した気温と低い湿度の影響か、頭の中にストックしておいたケミカル製品候補を再考するタイミングとなります。
以前も某お取り扱いDELAERにサンプル出来たら送りますね?なんて言っておきながら一旦お蔵入りさせていたユニークなコーティング剤を改めて製品化しようかと考えています。
BOREDがと言うよりも自分自身のライフワークとして過去も現在も関わりのある自転車と釣。
これらに共通し関係するMETHOD製品としては、もちろん本筋のオイル&グリスが存在していますが、更にいずれにも関連している塗装に関するコーティング剤を製品候補としています。
と言うか既に製品としては仕上がっているに等しいのですが、求めている性能と効果が完全なるオーバースペック過ぎてしまい、需要が有るのか無いのかすら見極める事が出来ない完成具合なんです。
簡単に言うとVITALのWRと同じ効果の様に撥水性と防汚性に加えて艶出し効果も得られるのですが、それらよりも塗装面の表面硬度を飛躍的に向上させる事を最大目的としている製品です。
例えば釣りでも自転車でも多く使用されている仕上塗装としてエポキシ樹脂やウレタン塗料が多く使用されています。
もちろん他にもセルロースメントやアクリルなんかの塗料もありますが、乾燥後の表面硬度と耐溶剤性と言う点ではエポキシ樹脂やウレタン塗料が大多数を占めています。
まぁでも耐熱性までも考えるとウレタン塗料が最高峰と言っても過言ではないでしょう。
それらエポキシ樹脂やウレタン塗料の表面硬度は通常F~H程度の硬さで、一般的に多く使われている硬度は1H前後が大半と思われます。
つまり爪で強く押すと薄っすらと少し痕が付いてしまう硬さと言えば分かり易いでしょう。
そこで、METHODが現在検討している製品は上記の様な塗装ではなく、所謂吹いて拭くだけの簡単施工なコーティング剤となり、市販だとバリアスコートやプレクサスなんかの様にスプレータイプも多数存在していますし、自動車のカーケア用品においては膨大な数のコーティング剤が存在しています。
それらとは厳密に言うと使用素材が異なるコーティング剤として、対象物に付けて拭き広げた後で常温で10分ほど放置乾燥させてやるだけの処理なんですが、ナント翌日には表面硬度が5H前後の超硬被膜が生成されると言うスーパーな代物です。
海外製の最高級ウレタン塗料でメルセデスやフェラーリが使っている様な物でも確か表面硬度は2H~3H程だったと思います。
エンピツ硬度と呼ばれる硬さの規格なんですが、誰もがご存知の様に小学校の時に使っていた2BとかHBなんてエンピツの濃さを示している数値となり、実はこれは濃さでは無く芯の硬さを示しているんです。
Fなんかだと薄くて書き難く更にHだともう折れ易かったりした想い出もあるかと思います。
よって5Hって相当硬いんです。
つまり自転車の塗装や金属の擦れる部分に施工すればアルマイトもペイントも完全に保護する事が出来、釣具のロッドでラインが頻繁に触れるブランク部やリールのボディから各部の汚れが付着し易い箇所まで全ての表面保護に対応する事が出来ます。
こんなにも特殊で高性能な製品につき、個人ユーザーへの販売に値するのか?それとも品物をお預かりして施工するべきか?またはショップや工房などへの卸専用とするか?などを考えている内に毎回流れてしまっていた製品候補です。
容量に対しての価格もかなり高価なのですが、製品としての絶対的な安定度と確実に効果を実感出来る実績のある材料につき非常に悩んでいます。
容器も以前BOREDで使った事のある画像の様なアルミ容器にしたいですね。
もしかしたらお取り扱いDEALERの何店かとBOREDのヘビーユーザーにテスターとなって貰うのもアリかなと思っています。
樹脂つまりレジンを極めるのは中々難しく常に進化を続ける分野ではありますが、WRで培った成分アイデアと提携業者のサポートにより製品化はいつでも可能となっています。
少し検討して先ずは完全に関係者では無いと言う事で、新年にでもBOREDユーザーの中からテスターを募集してみましょうか。