2014/05/15

本日発売となりますBORED METHODのニューラインナップオイル。スケート用のFORWARD、リール用のDISTANCE、ホビー用のPHASE、この3ラインナップとなります。
開発のきっかけは数年前からスケート用のサンプル製作を依頼された事に遡りますが、個人的にもリール用を製作して自分や身内で使用していたり、それらをターゲットとする為にあらゆるジャンルのオイルをサンプル購入して行く内にラジコンやエアガンなどのオイルもテストし始めた事が原因です。市販のメジャーメーカー及びマイナーメーカーをはじめプライベートブランドなど色々とサンプル購入してみましたが結果的にどれもがダメ。
ダメと言うかどれも同じ所を目指している「高回転&超潤滑」的な。ドライな状態が一番良く回るんですが、それだと当然焼き付いてしまう。なので絶対にオイルが必要な訳ですが、ドライな状態に近付ける為に粘度を極力下げる必要がある。
BOREDは自転車用として、立ち上げ時から油膜性と極圧性を重んじて来ました。良く誤解されがちですが、オイルも揮発します。ご存知の通り水は蒸発しますが、水とは正反対の液体であるオイルは揮発するんです。これは溶剤を使用していればより顕著に揮発しますが、そうでなくても経年する事により少なからず揮発してしまいます。その揮発を極力抑え尚且つ粘度を下げても油膜が極薄く残っている必要がある。
上記を解決させる為には化学合成オイルが絶対に必要となって来ます。これを凌ぐ性能のオイルとしては植物由来の物がありますが、これだとすぐに酸化してしまうし桁違いに高額です。
さて、そこで今回の3オイルについてですが、ベースは100%化学合成オイルです。これに粘度を下げる為の合成油を配合し、それぞれの特性に合わせた添加剤を選択しています。
なので溶剤は無使用です。揮発を極力抑える事が出来て、化学合成の特徴でもある金属への分子吸着により油膜が高確率で存在しています。低粘度でサラサラだけど常にオイリーな感触となります。
そして荷重や摩擦からその油膜を守る意味で極圧性が重要になって来る訳です。極圧性は極圧添加剤に依存しますが、化学合成オイル自体が安価な鉱物油とは比較にならないほど元々極圧性を持っているので、更に添加剤による効果が期待出来る事になります。
最強の極圧添加剤は塩素ですが、これは有毒です。正確に言うと熱により気化すると有毒になります。なので絶対に使用しません。
これらに加えて極少量のその他添加剤や化合物を加えオイルとしての成分が安定し、いつでも使用する事が出来る訳です。
ちなみにFORWARDでは添加剤の割合が30%、DISTANCEとPHASEでは20%と市販品と比較し高割合となっています。
本日よりデリバリー開始となりますので興味ある方はBORED STOREよりお試し下さい。