2018/10/23

過去にも何度か不定期でお伝えしていますが、BOREDのMETHOD製品として2003年より継続して日本国内生産に拘りオリジナルで製造販売していますオイル&グリスのコンセプトをご紹介させて頂きます。
先ず2003年のBORED立ち上げ当初よりコンセプトとしている油膜性と極圧性、これら2点のみを重要視してオイル&グリスの製造を行っています。
粘度や素材に比例する事なくどの粘度でもどの素材でも油膜は強靭であるべきと考え、安易に言えば常に何時までも油っぽい事が重要であると言う事です。
そして同時に摩擦や荷重に対してそれら油膜が極薄く残り続ける事で金属同士の直接的な接触や摩耗を防ぐ事も重要となります。
これらを油膜性と極圧性と言う言葉で表していますが、METHODオイル&グリスが特筆する点として、固形添加剤及び有害物質を一切使用していないと言う事が同業他社とは決定的に異なる点となります。
つまりテフロン、チタン、モリブデンなど固形の金属や樹脂を粉状または粒状にした固形添加剤は現在のオイル添加剤としては多くのメーカーが採用している流行の添加剤となり、また塩素や重金属を使用した環境及び生物に有害とされる添加剤は逆に古くから使用されている安価な添加剤で、重機や工作機械などを除くホビー製品全般を対象に使用するにはナンセンスな添加剤と言えるでしょう。
これらは非常に簡単または安価に極圧性や潤滑性を向上させる事が可能となりますが、そもそもオイルとしての性能を無視した状態でも成り立ってしまう添加剤となります。
つまり非常に安価で不純物を多く含む粗悪なオイルでも、これら固形添加剤や有害物質を添加すればそれなりの効果が現れてしまうと言う事です。
ただし当然ながらそれらにはリスクを伴う点が多くあり、例えば固形添加剤は当然固形につき沈殿する場合も多く、それらを分散させる為に更に余計な添加剤を加えたり、オイルアップする際には毎回同じ量の添加剤が出て来るとは限りません。
有害物質の代表格として塩素がありますが、これは摩擦などにより高温化する事で有害物質を発生させ、高温化しない場合でも文字通り金属の酸化を促進させてしまう場合がある為に、防錆添加剤を必要以上に配合して相殺している場合があります。
これらから分かる様に非常に無駄が多くそのネガティブ要素を相殺させる為、本来は不必要な添加剤を多く配合してプラスマイナスさせていると言う点が個人的に納得いかないと言う事から、METHODでは多少高価であっても化学合成または合成オイルを使用する事で、オイル自体の品質と性能を高めた物をオリジナルで生産しています。
どんなに薄くても強靭に金属に吸着する油膜や低粘度ながらも同業他社製品より寿命の高い油膜を提供出来る点はこの理由からとなります。
バイシクルシーンで生まれたMETHODオイルは現在フィッシングリールやスケートボードなどにも対応するユニークなラインナップと、それらをジャンルレスに使用出来るオーバースペックな許容範囲から15年以上も常にアップグレードやマイナーチェンジを繰り返して来ました。
ご使用に際しては完全な脱脂洗浄後のバージン状態でMETHODオイルの油膜のみをご使用頂き、ゼヒその違いをご確認頂ければと思います。
只今BORED STOREではMETHODのオイル製品全てが欠品中となりますが、今月中には順次在庫の補充が完了となります。
お買い求めに関しましては引き続き全国のMETHODお取り扱いDEALER各店も併せてご利用ください。