2020/01/23

昨年末にアップグレードしましたMETHODのALPHAグリスですが、同素材となるDELTAグリスとの使い別けとしてサイクルユースでのお問い合わせが増えています。
現在のサイクルシーンにおいてBOREDとして推奨する使用方法は、まず荷重、摩擦、回転が常時行われているベアリング部として、ヘッドセットやボトムブラケットのベアリング部への使用が最も有効と考えます。
サイクルシーンのベアリングは大きく別けて2種類が存在しており、先ずは現在最も主流となっているシールドベアリングのタイプ、そして競輪やビンテージなどで多く使用されているカップ&コーンベアリングが在ります。
シールドベアリングはその名のとおり、カートリッジタイプとしてハウジング内に収まったベアリングがゴムシールなどにより密閉された状態の物を示し、そのカートリッジベアリングを更にヘッドセットやボトムブラケットなどのパーツボディに収める構造となっています。
利点としては外気に触れにくい構造の為に水や汚れの侵入を防ぎ易く、また、破損の際などにカートリッジベアリングだけを交換する事が出来ます。
そしてカップ&コーンベアリングとは、ルーズボールベアリングとも言われる物も同類となりますが、ヘッドセットやボトムブラケットなどのパーツボディに予めカップとコーンが造作されていて、それらに直接ベアリングリテーナーやボールベアリングを納める構造となります。
場合によっては隙間などからボールベアリングが見える構造として、シールド性においては乏しい構造となりますが、回転の軽さ?や重さ?などを自身で調整する事が出来る事が利点となっています。
つまり、上記の様な場合で外的要因からの保護をターゲットとすれば、シールドベアリングにはALPHAグリス、カップ&コーンベアリングにはDELATグリスが適していて、その他同様の構造としてボトムブラケット、ペダル、ハブなどにおいても同様のセレクトで間違いありません。
ただし、これらはあくまでも保護をターゲットとして寿命や耐久を求める場合に限り、レースやコンテストなどの場合はLIGHT DUTYオイルやBSLRオイルで組み上げても十分対応出来ます。
個人的にヘッドセットやボトムブラケットなどの頻繁に分解洗浄を行わないパーツにおいては、保護を目的とした上記の使用方法が間違い無くパーツの延命に繋がり、また、DELTAグリスとALPHAグリスにおいては、耐水、防錆、極圧、高温とあらゆる過酷な条件においても最高レベルの油膜保持をお約束出来ますので、新車への組み換え時やオーバーホール時など大掛かりなメンテナンス時などのタイミングでご使用頂ければと思います。
そしてDELTAグリスとALPHAグリスは同一成分を使用している事から、同比率で混合カスタムすれば丁度中間の粘度となりますので、負荷の大小などで混合カスタムする事で無駄な粘度抵抗を減らしスムーズさも調整する事が出来るでしょう。
引き続きのお買い求めはBORED STORE及び全国のMETHODお取り扱いDELAER各店にてお待ちしています。