この4月下旬に発売予定となります新製品グリスの最終サンプルテストとして、自分と共にリールメンテナンスを行われているビッグベイトに強いTwitterのフォロワーお2人、そしてお取り扱いDEAERの中からモンスター系とソルト系に絞り実用テストをお願いしています。
あくまでも提携業者とサンプルを生産する設計段階では使用材料の性質や特性から問題無く製品化出来る事は承知の上で、それは既に製品化しているDELTAグリスをベースとしている事からも同様の事が言えます。
但し今回はディフェンス面を強化した事でそれが想定範囲内のフィーリングとなっているか?を確かめる為のサンプルテストであり、DELTAグリスよりもグリス自体の密度や付着においては確実に強化され、更に耐極圧だけでなく耐摩擦にも拘った添加剤の配合により金属保護にプラス要素が加わっています。
この画像は余り大きな意味はもちませんが、東京は4月3日~5日と昨日14日~15日まで雨天が多い日が続きました。
この画像は4月1日~本日15日までの2週間に渡りBORED事務所の屋外に放置し続けておいた新製品グリスのサンプルです。
この放置期間は当然ながら上記の様に雨天も多く、更に夏日に近い気温の高い日も多くありましたが、現時点で雨水により水没したグリスには全く乳化が見られず、水面には離油による油膜の浮きも全く見られていません。
ボール内には路面からの砂や塵が入ってしまい見難いのですが、グリス自体は白いカップ内に絞り出した際の形状を殆ど完全に維持しています。
つまり新製品グリスの基本性能である耐水性の強さを証明する一つのテストであって、実際には塗布したパーツで摩擦摺動する為に水中であれば乳化は起こりますが、それでも形状維持力が非常に強い事で、増ちょう剤から油分が離油し難い事が分かります。
油分が維持されていれば金属の摩擦摺動に対してシッカリと保護を行う事が出来るので、水中での形状維持力はとても大切な要素と言えます。
参考までに一般的なリチウムグリスの場合、水分が浸入すると水面には油膜のギラ付きが見られる物が多く、また絞り出した際の形状も時間経過と共に潰れ気味になって行く物が多くなります。
雨天の多い中を2週間屋外へ放置し続けた状態で形状変化も離油も完全と言っても過言ではない程に見られない点はMETHODの新製品グリスにおける大きな特徴となります。
METHODの新製品グリスについては4月下旬の発売を予定していますが、直前まで引き続きの実用テストを行っていきます。