2019/10/24

BOREDのMETHOD製品の主力オイル&グリスは年に6回、つまり1月から隔月となる奇数月に在庫補充の生産を行っています。
鉱物油と比較し劣化や酸化の起こり難い合成油や化学合成油のみを使用しながらも、それに驕る事なく極力フレッシュな状態を提供出来る様にと続けて来た事からとなります。
ガレージメーカーレベルであってもオイルの大半を占めるベースオイルの品質には特に気を遣い、コストを度外視しても常にフレッシュな状態で生産する事を継続しています。
ただし配合している各種の添加剤や添加化合物は業務用を使用している事から年に1回か2回の仕入れとなりますが、それら自体は急激に劣化を起こす物でも無いので特に問題はありません。
また、保存が効く為に配合する酸化防止剤をはじめ、消泡剤、分散剤、洗浄剤、流動点硬化剤など、主目的と大きく異なる余計な添加剤は殆ど使用せず、同じくオイル業界ではタブーとされる生物や環境に有害な塩素系添加剤やトレンドとされるPTFEやフッ素などの固体添加剤は一切使用していません。
BOREDは長年の整備作業や金属加工で培った金属の性質を熟知し、その特性に合わせた大まかなターゲットを想定した上でユニークなラインナップで展開しています。
例えばオイルの着色や粘度においてもキチンとした理由に基づいた着色となります。
先ず、透明に近い薄い黄色をしているKRAKENとTHICK HEAVYはベースオイルの特性に極力近い超低粘度かその真逆の超高粘度の証として、オイルを混合する際にも使用し易い様にわざと極端な粘度と薄い着色にしています。
次に、濃い目で着色している茶色に近いGOLYATとLIGHT DUTYは配合される添加剤の割合と濃度を高め、それら単体での使用が最適に設計された証として汎用的に使い易い粘度と濃い着色としています。
最後にBSLRとHYDRAにおいては、それら単体使用のみ又はそれら同士のみでの混合使用を推奨する為に警告的な意味も含めた濃い赤色と青色に着色しています。
共通する特殊防錆化合物の配合と他のオイルラインナップよりも更に添加剤の割合と濃度を高めた、もはや添加剤その物と言っても過言では無い最高峰の位置付けとしてのスペシャル感を演出した証となります。
上記の事から他社の様に単なる外観バリエーションとしての着色では無く、キチンとした理由に基づいた着色と粘度の展開は、BOREDが2003年の立ち上げ以来からオリジナルとしているユーザー自身が混合する事が出来るオイルカスタムとして、それを念頭に置いたオイル設計に基づいています。
現在はBOREDからMETHODへと継承し展開しているオイル&グリスは、シンセティックオイル、塩素無使用、固体添加剤無使用、オイルカスタムの4点をキーワードに今後も都度アップデートやモデルチェンジを繰り返しながら日本国内生産として継続して行きます。
金属、油脂、加工の知識と技術をベースとしたBOREDのMETHOD製品を引き続き是非ご愛用ください。