2017/06/01

只今サンプルテストを行っているBORED VITALからリリース予定のマミー型TYVEK SCHLAFです。
最近個人的にTyvekを改めて見直していると言うタイミングとなりますが、その利点としてTyvekは軽量強靭ながら比較的と安価と言う点があります。
主に他分野で使用される事の多い素材ではありますが、ウルトラライト系素材として使用されている中でもダントツのコストパフォーマンスであるのは間違いありません。
生地において軽いと言う事は必然的に「薄い」にも繋がりますが、薄いと言う事は結果「弱い」にも繋がります。ただ、それは他の生地や素材にも共通する点となり、金属であっても木材であってもカーボンであっても同じ物理的理由からの事です。
ただ大切なのはその素材でどの程度の耐久や寿命を望むのかと言う事。
今更説明するのも何ですが、岩場や溶岩で使用していれば大抵のウルトラライト系素材には直ぐに穴が空くか擦れて強度が著しく落ちますが、それを防ぐには例えばバリスティックナイロンやパラフィンコーティングされたキャンバスなどの厚く重い生地を使用する事でもっと長期に渡り使用出来るでしょう。
一生物の買い物であればそれも良いかもしれませんが、例えば数年単位での使用期限を想定するのであれば過剰な強度よりも常にコンパクトに持ち運びや保管出来る方が実用性として確実に理にかなっているでしょう。
ウルトラライトの本質はそこでもあるのですが、ライト&コンパクトでありレスポンス良く行動出来る装備として、環境や用途を見極めて使用すれば実用上問題なく使用出来ると言う事が最大の意味となります。
ただし、上記の様に使用期限や条件を設けるなら単に軽く弱い素材で良いのか?と言うとそうでもなく、技術の進歩により軽く薄くても実用強度もある上で他の付加価値を伴う素材が多数存在していると言うのが現在です。
Tyvekもその一つであり、今回使用しているマミー型TYVEK SCHLAFは内側にアルミを蒸着させた日本国内流通品のTyvek Silverを使用しています。
内側のアルミ素材には酸化を防ぐ抗酸化樹脂コーティングが施され、軽量で且つ透湿、防水、防風、遮熱に優れた素材となっています。
つまり外からの水や風の侵入を防ぎ、保温材を一切使用せず体温を熱源とする遠赤外線効果の輻射熱により、夏は単体のビバークシュラフとして、春、秋、冬は市販のインサレーションシュラフと組み合わせたシュラフカバーとしてオールシーズンご使用いただけます。
参考までにこれを書いている関東近郊の現在ではシュラフとして単体使用する事をフィールドテストで確認しています。
画像の状態から多少の変更点は生じますが、機能性の面では既に問題なく使用出来る事が実証済みとなりますので、今年の夏場までにはリリースする方向で調整を行っています。
一般的なキャンプやハイクでの使用はもちろん、バイクツーリングやロングトレイルなどパッキング重量を抑えるアイテムとして、またエマージェンシーツールとして常備しておく事もお勧め出来る軽量さと価格を検討していますので是非このTYVEK SCHLAFにご期待頂ければと思います。