2015/06/03

先日BORED METHOD&VITAL取扱DEALERでもある香川のFRAGMENT FACTORYよりブランクが3本到着しました、とFacebookではお伝えしていました。全てヘビー~エクストラヘビーのレギュラー~レギュラーファーストのモンスターブランク達です。まぁそもそも自分の釣りではバス用でない次元で選択するしかなくなってしまったと言う事ですね。
20年程前に自分も使用していましたが、UMFウエダがPRO4などで採用していたTORAYのTR-X1000と言う高弾性HMカーボンを現代に再現し40トンと35トンを組み合わせた大変トルクのあるブランクです。もちろん素材にはTORAYの現行カーボン素材が使用されており低レジンならではの高感度なレスポンスの良さを感じますが、マンドレルへの巻を薄くし過ぎない事で厚みを持たせ高弾性ながら十分にトルクを確保しているブランクをセレクトしていただきました。
フロッグ用、ジグ用、ワイヤーベイト用の3種類として選択していただきましたが、これらはそもそもこれらブランクの製品名からもバラマンディなどに対応する様なモンスター魚?対応のブランクです。メーターオーバーのライギョもアカメも普通にターゲットですと言う程のモンスターブランクですが、この3種類を現在サンプリングしイメージを掴んでいます。
個人的にヘビーロッド以外は一切使用しない極端な釣りしかしませんが、いくらヘビーパワーであってもファーストテーパーではやはりトルクをかけてカバーから引きずり出す様なやりとりではベリーからティップが保たずに折れてしまいます。バットは流石に保ちますけど。
モンスター級に定評のあるメガバスのブラックジャングルやエバーグリーンのテムジンアマゾンフリップなどでも結局満足する事が出来ず、パワーやアクションは良いのですが何かキャスティング時にブレたりフリップしてる時なんかもラインに引っ張られる感じがするんですよね。
そこで安易に巻を厚くするのでは無く最小限の補強と言う意味で4軸や6軸などが有効だと言う事になるのですが、先ず適当な大きさのシートだけで販売していない。シート売りしているのであればバット~ベリーを補強する意味で一枚巻きたいところですが業者に聞いても分からないとの事。そこで国内大手ブランクメーカーのオリムピックに直接聞いてみましたが、そもそもブランク単体もシート単体も別途販売していないとの事。エバーグリーンは誰が見たってオリムピックのブランクなのに小ロットには対応してくれないんですね。
なら4軸や6軸は諦める方向で何か良いブランクはないのかと思っていたところで本年よりFRAGMENT FACTORYとの取引が決まり、もうこれは運命だと言う事で今回の経緯に至っています。
もうかれこれ30年以上バス釣りをメインに釣りを続けていますが、市販のロッドで納得出来た物に出会えた事がありません。と言うか、20~30年前の様にソフトベイトもプラグもタックルボックスがいっぱいになるほど色々なルアーを使用していた頃なら市販のロッドで納得していたのかもしれませんが、現在の様にヘビーカバー専門になってからは市販のロッドでは全くお話になりません。そこで市販ロッドをカスタムしてみましたが、決局はブランクの問題が解決しないとグリップやガイドの交換ではそれほど意味がなかったと言う事を再認識しました。
今回の3種類のブランクは密集し水面が見えないほどの菱藻からバスを引き抜いたり、水面が見えない程に枝だらけの倒木最奥をピンポイントに狙う為に製作します。アシやガマなんてカバーの内に入りません。頻繁にカヤックごとカバーへ突っ込んでバーチカルにフリーフォールさせたり、根掛かって引き抜いたらコンクリートブロックだった、なんて使い方をして来た自分用に先ずは究極のヘビーロッドが必要です。
もちろんこれが納得出来る物になればヘビーカバーなアングラーにだけ特注生産または小ロット生産する。と言うビジネス的な意味も込めてのサンプル製作です。
只今サンプル生産をFRAGMENT FACTORYへ依頼していますが、同じくBORED METHOD&VITAL取扱DEALERのDECADEWORKSにて先日フルカスタム&チューンしていただいた自分のリールと合わせトータル的なインプレが出来ると思います。
スペックは全長7.0ftの1pc、オールダブルフット、富士KRチタンガイド、オリジナルセパレートハンドル、エクストラヘビーアクション以上でレギュラーファーストテーパー~レギュラーテーパー。そんなところまでは決まっていますが、グリップは3種類共にサイズも素材も共通にします。ロッドの持ち替え時に違和感がなくブランクの違いだけでキャスティングに集中出来る様にと。実はこれが念願だったりしますが。
7.0ftであればボートでもオカッパリでもコンパチ出来るサイズです。まぁ昔から見ればかなりのロングロッドですけど今では標準ですかね。
正直ロッドの重さなんて余り気にしませんし、それなりのシチュエーションで使いこなしたいなら先ずは体を鍛えろと、そんなロッドに仕上げる予定です。7g?投げれませんよw 戦争だよ。