2018/07/06

サイクルホイールのハブ用定番サイズとフィッシングリールのスプール用定番サイズのシールドベアリング比較です。
当然ながらいずれも画像のサイズ以外に多数のバリエーションが存在していますが、これらサイズに関わらずシールドベアリングへのオイルやグリスの注油量にはメーカー指定の目安が存在しています。
例えばグリス使用を前提とした場合で、ベアリング筐体の体積に対しおよそ40%程度の注油がベストとされています。
つまりそれよりも少ない場合は十分な潤滑性能を得られず、逆にそれよりも多い場合は抵抗を増やしてしまい理想とする回転性能が得られない可能性があると言う事です。
これに対しベアリングメーカーは基本的にオイル使用を推奨していない為、オイルの注油量として目安が存在していません。
そこでBOREDとしては15年前から変わらずにオイルの注油量として、シールドベアリングの両面からボールにもリテーナーにも十分な量を注油し、注油後にベアリングを軽く回転させて隅々まで浸透させた後に10分程放置し、余分なオイルが流出された時点で組み込む事をお勧めしています。
よく他社製品のキャッチコピーとして「一滴で。。。」などの注油量では初期回転時に確実に油膜が存在していない部分が表れ、部分的にドライな表面が少なからず摩擦を起こしてしまいます。
これはMETHODオイルをサンプル生産する際に用いる摩擦を数値化する試験機や工作機械の旋盤で金属切削を行っている時点で日常的に起きる現象で、先ずは対象とする金属の全体に油膜が存在していない場合はたった1秒で焼き付きを起こしてしまう場合が常だからです。
METHODのオイルは決して安価ではありませんが、たった数滴をケチったところで製品自体の破損に繋がる事を考えれば使用単価としては非常に安価なランニングコストとなり、そもそも消耗品としてる製品なので、必要十分な量を注油してのご使用をメーカーオフィシャルとして推奨しています。
今年は早くも台風の影響が各地で出始めていますので、引き続きBOREDのMETHOD製品を使用し事前メンテナンスにご活用ください。
引き続きお買い求めはBORED STOREまたはMETHODお取り扱いDEALER各店にてお待ちしています。