2018/07/04

暫く品薄が続いていましたMETHOD製品の在庫補充生産を開始していますが、先ずはお陰様で非常に好調な新製品のDELTAとALPHAそして引き続き定番品のLDGとTHGが入荷となりました。
今年は早々に各地梅雨明けとなりましたが、依然日本の夏は湿度が高く蒸れ状態が続き、また近年では突発的な豪雨の影響もあり、金属にとっては一番過酷なシーズンとなります。
ではナゼ金属にとってはなのかと言うと、それは高温下における金属の膨張と言う特性が影響し金属同士の組み付け公差が狂う事で、公差と言われる隙間の許容範囲が膨張により広がり湿度や水分が侵入しやすくなってしまう事に寄ります。
特にフィッシングユースでもサイクルユースでも使用しているパーツの金属にはアルミやジュラルミン製品が多く使用されていて、これは熱伝導率も高い金属である上に熱による膨張も起こしやすく酸化もしやすい金属であり、鉄系素材も同様に簡単に膨張してしまう特性があります。
この特性を逆に利用した焼き嵌めと言う金属の加工方法が存在する位なので、いかに膨張しやすいかは自身でも簡単に確認する事が出来るほどです。
例えばシャフトにベアリングやシムなどがシビアな公差で刺さっている状況の場合は、ドライヤーなどでそのベアリングやシムだけを温める事で膨張により簡単に取り外す事が出来ます。
目安はギリギリ手で持てる位と言いますか、温度にすると50度~60度位でしょうか。
これは上記の様に熱による金属膨張の特性を利用してその間だけわざと金属を膨張させる事で誰でも簡単に確認する事が出来ます。
もちろんネジ状の物などの様に物理的な段差や傷などがある場合は膨張の範囲外とはなりますが、高精度な公差で圧入されていて取り外し難い状況には上記の方法は非常に有効な場合があります。
また、膨張した金属は冷める事で元の寸法に戻りますので変形の心配もありません。
ただし厳密に言えば材料の加工方法や材料精度によっては1/100程度の狂いが生じる場合もあり、まぁよっぽど粗悪な製品でない限りは実用上何も問題無く元に戻るでしょう。
話を元に戻しますが、この熱による金属の膨張された状態で回転や負荷をかけ続ければ故障や狂いの原因になる事は誰もが予想付くと思います。
これを回避する為にはその金属同士のオスメス両方に適切な油分を与えてやる必要があり、ピストンとシリンダーの様に確実に隙間を油分で補ってやる必要が出て来ると言う事です。
安価または貧弱な油膜ではこれを維持する事が出来ずに金属同士が直接触れ合ってしまう、いわゆる焼き付きが生じてしまいパーツの精度を狂わせ故障の原因へ繋がる事になります。
BOREDのMETHOD製品はそのオーバースペックな許容数値はもちろん、15年以上もの間一貫して油膜の強靭さを示す油膜性と極圧性をコンセプトとして拘り続け、また多数の特徴的なバリエーションの中から最適な粘度や特性をセレクト出来る事であらゆるアクティビティに対応しています。
真夏は40度近くなる昨今では金属を日向に放置しておくだけで、倍近い温度まで上昇させてしまいます。
これを事前に防ぐ為にも日頃のメンテナンスには是非BOREDのMETHOD製品をご使用頂ければと思います。
引き続きお買い求めはBORED STOREまたはMETHODお取り扱いDEALER各店よりお待ちしています。