2016/07/05

BOREDは2003年から主にシングルスピードのバイシクルメカニックとして営業を開始しました。それに平行して市販品とは異なるハイスペックなオリジナルオイル生産やチューンドベアリングの加工など、特にスムーズかつスピーディーな回転や潤滑をターゲットとした目的を解決する為には粘度抵抗の少ないオイルで潤滑させるべきと考え、それに伴い強靭な油膜性能と特殊な皮膜生成をコンセプトとして全てのオイル設計を行っています。
現在のBOREDはMETHODとVITALの2部門にてメーカーとして運営していますが、そのルーツとなる上記オリジナルオイルはMETHODの製品として今も変わらずに生産を続けています。
BOREDのオリジナルオイルの中でも特別な意味がある代名詞的な存在として、BLOODY SYNTHETIC LUBRICANTがありました。オイルには極圧性が絶対条件として必要と考え、それを世間に向け唄い始めたのもこの頃です。
時代はBMXやPISTなどストリートカルチャーから発信されたシングルスピード全盛期でもあり、それらを得意専門としていたBOREDから発信されたオイルの性能は競技者だけでなく一般のサイクリストやライダーにも拡散し、特異な存在でもあったメッセンジャーからのクチコミにより広く知れ渡る事となりました。
その時期に圧倒的なハイスペックオイルとして数量限定発売したのがBLOODY SYNTHETIC LUBRICANTです。
グリスを超える極圧性は耐荷重数値1000kg以上を確保し、100%化学合成ベースオイルの特徴でもある化学的吸着による油膜は長期に渡り維持する事が可能となりました。
当時数ヶ月で数千本を売り上げたこのBLOODY SYNTHETIC LUBRICANTシリーズも何度かのマイナーチェンジを行いながら都度数量限定生産として来ましたが、現行製品の247へプロダクトチェンジした事でこの数年は生産を中止していました。
先日もお伝えしました通り最近この247があらゆるジャンルで高い評価を得ています。主に自転車用途での割合が強いオイルですが、他のジャンルにおいても評価されて来た事は最近BOREDを知った方がその性能を自転車用途以外でお試しいただいた結果だと思っています。
さて、そのBLOODY SYNTHETIC LUBRICANTシリーズ最終バージョンのBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDに大幅なアップグレードを施し近日中に数量限定生産する事となりました。
オイルの価格を左右する主軸はベースオイルにありますが、オイルの性能を左右する主軸は添加剤にあります。今回はそのオイルにとって重要なこの2種類を同比率とし、それぞれを約50%の配合比とする極端な性能のオイルとしてBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDをリニューアル発売します。
通常の場合ハイスペックなオイルにおいても添加剤の配合比はせいぜい10%前後です。種類によってはそれ以上添加しても意味をなさない物もありますが、大筋はコストの問題から添加剤の配合比を少なくせざるを得ないと言うのが本音です。
BORED METHODが共通して使用している添加剤は量を増やせば性能も比例します。ただ、その他様々な問題や相殺すべき問題などもあり一概に量を多くすれば高性能と言う訳ではありません。
そこで今回は新たな極圧添加剤を使用しました。現在使用している極圧添加剤と同種類同系統の硫黄系極圧添加剤となりますが、その成分中に使用されている油分は植物性化学合成油となり、恐らく現存するあらゆるオイルの中でもその油膜性能や吸着性能は最高レベルとなります。並の化学合成油では太刀打ち出来ない性能です。具体的な種類や名称はお伝え出来ませんが、現在もその加工技術から非常に高価なオイルとして存在している物ですが採用しているメーカーはコスト面から極僅少となっています。
今回のBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDは冒頭にもあるBORED METHODが唄っている油膜性と極圧性を究極まで追い求めた製品です。それ単体で添加剤としても使用可能な性能と摩擦、荷重、圧力、衝撃、摺動など金属を劣化消耗させる一番の要因をターゲットに絞った究極の高性能オイルとしています。
あらゆるギア、チェーン、ワイヤー、ベアリング、ピポッド、ラチェット、クランプ部をターゲットにしていますので、自転車用途だけでなく様々な用途でご使用いただけると思いますが、比較的高粘度となりますので用途を選択いただければと思います。
肝心の発売は7月11日より順次デリバリーとなりますが、明日より受注開始となりますので是非BORED STOREをご確認いただければと思います。