BORED VITALオリジナルフィッシングロッドは完全に個人的用途をメインに企画&製作していますので万人向けのロッドではありません。
ベイトフィネスやライトリグには全く対応していませんのでお間違いなく。
ただしブランク自体はヘビーオンスなルアー全てに対応出来る、例えばビックベイトやスイムベイトにも対応するスペックですが、BORED的には全て共通してカバーが絡むシチュエーションをターゲットとしています。完全に個人主観で言えばバズベイトやスピナーベイト向けにJULES、フロッグやラバージグ向けにBUTCH、フリッピングやパンチング向けにVINCENTの3種類を使い別けるつもりです。もちろん全てカバーが絡んでいるシチュエーションでの話しです。
そして3モデル共通の決定事項として一部を見直し、ガイドの配置はニューガイドコンセプトに基づいた10個のガイドによるセッテイング、バッドエンドからフォアグリップまでを410mmとしたグリップ全長、7.0ftジャストのロッド全長、それらによりロッドの持ち替え時に違和感の無くローテーション出来る事を追求しました。
ヘビーアクション以上のロッドであっても無駄にオーバーサイズパーツやロンググリップを採用しない事で、市販一般的な全長のロッドと同様な感覚で使用する事が出来ます。
さて画像の説明ですが、画像右側の様にグリップ部の4軸カーボンパイプとメインブランクのジョイント部には内径と外径の違いから段差が生じてしまいます。通常はテサテープやアーバーを使用して隙間を埋める作業を行い、段差の開口部分には割れ防止のスレッドを巻きますが、BOREDの場合は画像左側の様に3Kカーボンのカーボンチューブをアーバーとして使用し、メインブランクの最後尾まで13センチ程このカーボンチューブをエポキシ樹脂でハンドレイアップし覆ってしまいます。その上でグリップ部の4軸カーボンパイプ内へ公差研磨後インサートし接着されるので、非常に肉厚且つ頑強で感度を損なわない作りとなる予定です。
段差の部分はワインディングチェックのみを加工して接着し、開口部分の割れ防止スレッドは行わず非常にシンプルな仕上げとなります。
ちなみに上記カーボンチューブを接着したメインブランクはリールシートで言うとスクリュー部辺りまでインサートされますので非常に密度が高く肉厚過ぎるタフなバットジョイント周辺になると思います。
この辺りの加工はBOREDが以前カーボン製品の自転車フレームやパーツをリペアして来た経験から手法と材料を応用していますが、一応念のため現在サンプル製作中のエポキシ硬化乾燥が完了次第バット部周辺へのテストを行う予定です。
このジョイント周辺の段差加工はエバーグリーンのアマゾンフリップで採用している方法です。太いグリップパイプとメインブランクのジョイント部に生じる段差はワインディングチェックのみで仕上げられています。ただ、関係ないのですがアマゾンフリップを全てバラしてみた結果、特徴でもあったケブラーアラミド繊維は一部が化粧だと言う事が分かり少し残念です。好きなロッドだったんですが。
BOREDの場合は無駄を省き化粧仕上げなども行わず質実剛健シンプルに製作されますので外見から想像される以上の強度となるでしょう。
気になる価格や受注開始時期は現在ロッドビルダーのFRAGMENT FACTORYと打ち合わせ中となりますのでもう暫くお待ちいただければと思います。