2014/07/14

先日より日々のご注文あがとうございます。
限定リニューアル再生産致しましたBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDですが、BORED STOREからの直販分残り数が少なくなって来ましたのでお早目にご検討いただければと思います。
現在の様に高気温高湿度の状況で効果を確認出来るのがBOREDオリジナルオイル全般に言える性質です。
自転車を含めた金属にとって一番過酷なこの季節は、強靭な油膜と適正な粘度が必要です。特に配合されている添加剤は注油直後に摩擦や荷重が加わる事による発熱で反応を促進します。なので注油から数分間の走行で添加剤が完全に反応を開始し、そこからは油膜が切れない限り永遠に反応を続けます。
従って極圧や減摩効果だけを重要視するのではなく、油膜の化学的&物理的吸着効果も相乗しなければ全く意味がありません。
簡単に確認し易い効果として、金属剥き出しで摩擦及び荷重の象徴とも言えるチェーンにおいて、水分の付着後はウエスなどで軽く拭き取ってみて下さい。その場合においてもまだしっかりと油分が残っている事に気が付くと思います。もちろん簡易的にパーツクリーナーを併用しても完全に油膜が無くなる事はありません。
これは一度きりの事ではなく、数回繰り返してもまだ油膜の確認が出来るはずです。
そして雨天後や朝露など水分や湿度が付着した後の走行では、埃や砂が混ざり簡易的なマッド状態になります。この状態が長く続けば砂や埃が研磨剤の様な働きをしてしまい、油膜どころか塗装や表面処理を剥がす事になります。
走行前や走行後はウエスなどでチェーンやギアなどの注油部分を軽く拭いてやる事で効果を長続きさせる事が出来るでしょう。
ベアリングなどに関しては規格形状的にシールされているシールドベアリングであれば、豪雨や水没、また海水の混入などの極端な場合を除き一定期間はメンテフリーと言っても問題ないでしょう。
完全脱脂されたベアリングへオイルを注油した場合、回転効果を実感するのは当たり前の事です。グリスではなくオイルを注油すれば粘度抵抗が少なくなるのでどんなオイルでも相応に回ります。特に初速に関してはオイルの種類は意味がなくなります。ただし回転が早くなったと言ってもその効果を持続させ、更にグリス以上のあらゆる意味での耐久性を上げる事が出来るオイルは数が限られています。
クドい様ですが荷重、摩擦、衝撃から焼き付きや油膜切れを起こさず長期的に回転状態を維持出来るオイルはそうありません。
BOREDは11年間上記に重点を置きオリジナルオイルを製作して来た実績から、ベースオイルの重要性、添加剤の選択及び配合量を計算した上でサポートライダーやテストライダーによる実走行及び専門の試験機械や独自の負荷装置によりテストを繰り返して来た製品です。是非BOREDの提唱し続けている油膜性と極圧性を実感いただければと思います。