2020/05/29

ようやく本日付けでMETHODお取り扱いDEALER各店へ向けたご注文品の発送が全て完了しました。
今週は毎日鬼残業の日々で上記の発送準備と出荷手配に追われていましたが、深夜過ぎからは日課となっているTysonの製作作業を行いながら、乾燥時間中を利用して今度は新たな課題となるオイルの試作を行っています。
今回はBOREDのMETHODとしては初となる完全な専用オイルとして、通称ワンウェイベアリング、ワンウェイクラッチ、ローラーベアリング等と呼ばれる特殊構造の軸受部を対象としたオイルの開発となります。
専用オイルとは言っても当然他の用途でも流用出来るのは油脂業界の常識ではありますが、開発コンセプトとしてはワンウェイベアリング専用オイルとして開発していると言う事です。
現状BOREDのMETHODオイルで言えばKRAKENでも流用出来ると考えていますが、KRAKENは特に低荷重な高回転と高潤滑をコンセプトとしている為に、主にミニチュアベアリングでの使用が推奨されます。
つまりフィッシングリールやスケートボードなど300kg以下の荷重を設定数値として、その中で極力軽い回転ながらも油膜の強さを兼ね備えたシンセティックオイルとしています。
今回のワンウェイベアリング専用オイルにおいては使用ベアリングが円柱のニードルベアリングとなり、回転速度においてもスプールの高速回転には程遠いリーリング時における低回転となる為にターゲットが完全に異なります。
とは言えサイクル使用程の荷重や衝撃が発生する訳では無い為に使用する添加剤の選択が非常に多岐に渡ってしまい、先ずは画像の試作として超低粘度な合成油と防錆添加剤のみを使用したポリマーによる粘度違いを数種類ほど試作してみました。
このオイルに何が不足しているのか?または粘度を上げるのか下げるのか?これだけをセレクトするだけでも膨大なバリエーションとなり、また、ワンウェイベアリングを製造しているベアリングメーカーやリールメーカーの純正オイルもターゲットの参考として視野に入れた中で繰り返しテストを行っていみたいと思います。