2022/08/02

8月に入った途端に連日の猛暑となっていますが、METHOD製品の保管について注意点をご案内致します。
先ず、METHODのグリス製品については、可視光線だけではなく紫外線~近赤外線までをシャットアウトする医療用軟膏容器を採用しています。
但し保管温度の高い状態が続くと中身のグリスは当然ながら軟化を起こしますが、一部配合油分の離油が顕著に表れる場合があります。
これは製品不良では無く市場に存在している殆どの油脂系グリスにおいては、ある程度の離油を起こす様に元から調整した上で生産されているのですが、大まかな目安として60度を超える温度になると軟化や離油が顕著に表れて来ます。
もちろん温度が低くなれば自然と軟化や離油の進行は止まりますが、例え60度に満たない40度の温度であっても連日の様に高温状況が続くと軟化や離油を起こし易くなります。
この数日の様に気温が40度前後を記録する場合、保管場所によっては保管温度が気温を上回ってましまう場合もあり、特に自動車内に放置したタックルケースや直射日光の当る場所のツールボックスなど、これらにおいては上記の60度を超えて来る場合があります。
一度軟化や離油を起こした場合はなるべく速やかに気温の低い場所へ移して保管し、各グリスを攪拌してやる事で元の状態へ戻りますので、一度お手元のMETHODグリスをご確認してみてください。
次に、METHODオイル製品についても同様で、こちらもグリス製品同様に当然ながらオイルの軟化を起こしますが、元々が液体である事からそれほど顕著な差を感じる事はありません。
但し、THICK HEAVYオイルについては成分の関係から粘度が著しく軟化する為に、出来れば上記の様にMETHODのグリス製品と同様な保管条件で管理して頂ければと思います。
開封済で一年以上を悪条件で放置した場合や何度も紫外線に当たっていた場合は、オイルの色が大きく変化したり粘度が著しく変化します。
その場合はある程度の劣化として捉えて頂き、出来れば新しいオイルへ買い替える目安となるでしょう。
上記以外の注意点はBORED STOREの製品ページ下部に※を付けて記載していますが、基本的に油脂と言う事から火気、湿度、高温、紫外線においては性状が変化したり、最悪の場合は酸化や劣化が著しく発生する場合もありますのでご注意ください。
日常の保管においては決して専門的な設備は必要無く、例えば100円ショップなどでも入手出来る半透明の蓋付プラスティックケースなどに入れ、エアコンのある室内で日光の当たらない場所にて保管していれば十分です。
参考までにBOREDの倉庫は直射日光の当たらない半地下の温度管理された室内ではありますが、オイルとグリスを製品毎に別けて、念のためシリカ乾燥剤を入れたパッキン付の衣装ケース内に収納し保管しています。
オイルもグリスも消耗品とはなりますが、ベストな状態で使えてこそ個々の性能を発揮出来ますので、ゼヒ上記を参考にお手元の状態を確認してみてください。