2021/11/18

来週から一気に気温が低下するとの事で各地でも紅葉がピークを迎えていますが、それと同時に空気の乾燥も一気に進んで来ました。
各ジャンル共にシーズンオフを迎えはじめた事もあり、この辺りで本格的なメンテナンスやクリーニングを行うには絶好のタイミングとなります。
サイクルシーンにおいては空気が乾燥して来る事で走行中の路面から枯葉や砂埃などが巻き上がり易くなり、それがチェーンやディレイラーをはじめとするドライブ周りへ付着し易くなります。
チェーンのクリーニングからメンテナンスに至るまではある程度ユーザー常識として世間的にも知られているかと思われますが、特にロードやシクロクロスなどには欠かせないディレイラー周りに付随してプーリーのメンテナンスが重要視されていません。
プーリー自体は単に駆動しているチェーンを補助するだけの目的ではありますが、このプーリーが上手く作動していない場合はいくらチェーンやスプロケットに気を遣っても意味がありません。
メンテナンス自体は非常に安易で済ませる事が出来ますが、分解洗浄に伴い一部シムなどを使用してアタリを調整する場合は取り外した順に並べておく事をお勧めします
基本的にプーリーにはメトリック規格の608ベアリングが使用されている事が多く、サードパーティー製においては更に小径も存在しています。
この608ベアリングはミニチュアベアリング扱いとなる為に3桁表示の規格となり、ハブなどに代表される4桁表示のベアリングはミニチュアベアリングではありません。
BOREDの推奨としてプーリーへの注油においては、メインのチェーンオイルよりもワンランク粘度を下げた物が好ましく、とは言え一番路面に近い状況で常に回転している事を考えると摩擦や衝撃からのディフェンス効果は絶対に欠かせません。
BOREDのMETHOD製品で言えばチェーンにはLIGHT DUTYオイルがド定番となりますが、プーリーのベアリングにはゼヒGOLYATオイルをご使用ください。
元々フィッシング向けとして設計したGOLYATオイルですが、合成油のポリアルファオレフィンをベースに化学合成油のエステルコンプレックスを補助で配合したベースオイルとなり、配合される添加剤も比較的ディフェンス効果が高い為、物理的粘度の影響でクイックレスポンスな回転が得られながらもミニチュアベアリングにはオーバースペックな耐久性を得る事が出来ます。
チェーンへの注油が最も重要視されがちですが、ディレイラーやボトムブラケットも併せて適正な粘度と性能のオイルやグリスへ交換するタイミングとして、ゼヒBOREDのMETHODオイル&グリスをご使用ください。