2021/06/29

高粘度DELTAグリスと真逆の超低粘度OMEGAグリス。
そしてそれらの中間に位置する中粘度のALPHAグリスと低粘度のTHETAグリス。
先月超低粘度のOMEGAグリスを発売した事でようやくコンプリート出来たBOREDのMETHODグリス製品です。
全てウレア系グリスとして一般的なリチウムグリスと比較し2倍以上の耐水性と耐熱性を実現する事が出来る素材となりますが、BOREDのMETHODでは敢えて一般的なグリスの特徴に倣わず、粘度と粘性を反比例させた設計としています。
粘着性や粘弾性を示す粘性を高粘度のDELTAグリスでは極力少なく設計し、逆に超低粘度のOMEGAグリスでは上記の粘性を非常に多く設計していると言う事です。
この反比例させた意図としては世のセオリーとなる高粘度イコール高粘性では流動性の乏しさから粘度抵抗が上がり過ぎてしまい、回転や潤滑をグリスの粘性が妨げてしまう点を懸念した事にあります。
そしてその逆に低粘度イコール低粘性では流動性が優れてしまい塗布箇所への定着率が乏しくなり、経年による遠心力や重力の影響で吹き飛んでしまう量が増えてしまう事を懸念しています。
常に油膜強度を最善として考えているBOREDのMETHODとしては、全ての油脂は例え極薄油膜となっても定着している事が最重要と考えていますので、物理的な要素から粘度と粘性を反比例させた設計としていると言う事です。
但し、化学的な要素としては配合された基油や添加剤の分子間結合を全てのグリス製品で同等となる様に調整していますので、簡単に言えば高粘度だから強い低粘度だから弱いと言う事にならない点も特徴となります。
もちろん上記の粘性についてはあくまでもBOREDのMETHOD内での基準となり、例えば目安としてDELTAグリスにおいてはクリームチーズを連想させるネットリとした質感はキチンと備えていますので、各ジャンル共にメーカー純正グリスの粘性に近い質感と言う認識で問題無いかと思います。
お買い上げ時の目安としてゼヒ参考にしてみてください。