2020/07/03


最近は発売予定?のオイルテストを兼ねて自分のリールをバラす機会が増えたのですが、自分的にやり過ぎない前提のカスタムやチューニングとしてのポイントやオイル&グリスの使用例をまとめてみました。
まずシマノと言えばDCブレーキとマイクロモジュールが特徴的かと思いますが、自分の場合は13エクスセンスDCとバンタムMGLを併用しています。
自分自身はフィネスやライトリグを一切やらないと言うか、その真逆のヘビーオンスやヘビーカバーしかやりませんが、それでもスプールだけは常にスムーズな回転を理想としています。
遠投や逆風にはDCの恩恵を受ける事が多くピッチングやフリッピングには遠心ブレーキが最適、と言う点で長年シマノを使用し続けていますが、いずれにおいてもスプールの回転性能だけは必ずチューニングを行っていて、逆に言うとレベルワインダーやハンドルノブの回転は重くなければ良いかなと言う程度に止めています。
但し、当然ながらメンテナンスフリーなどは絶対に有り得ない事として、それならば出来る限りメンテナンスをシンプルに行える様にと、スプールベアリングだけは最強の防錆性&回転性からHEDGEHOG STUDIOのAIR HDベアリングへ交換してKRAKENオイルで仕上げています。
また、ギアやボディに負荷の掛かるフィッシングスタイルなだけに、ノーマルギアもマイクロモジュールギアも問わずギア全般にはDELTAグリスとALPHAグリスを同比率で混合した物を、ハンドルノブベアリングやレベルワインダーには常にシルキーさと油膜寿命を求めている為にLIGHT DUTYオイルを、同じく組付時のアッセンブルオイルとしてもLIGHT DUTYを使用しています。
今はワンウェイ向けオイルのテストを行っている為に、これにはサンプルオイルを使用していますが、通常の場合であればGOLYATオイル~LIGHT DUTYオイルが適正と考えます。
それ以外のカスタムパーツとしては全て共通で、ワンハンドでジグの操作を行う為に足の長いアベイルのスタードラグへ変更し、安定したパワーの掛けられるリーリングを得る為にハンドルもオフセットしたスタコンのRC-SCへ交換しています。
もちろんハンドルノブはVITALのPHASEを使用していますが、やはりハイギアでスピィーディーなリーリングには大き目なノブが確実に使い易く、上記のこれらカスタムパーツだけは絶対に純正へ戻す事が出来ない程クセとなっている共通した仕様です。
基本的に、その他のパーツなどには一切触れずに純正を使用してケミカルのみ変更していますが、これで十分自分のスタイルに通用するタフな仕様として完成された物となっています。
基本的にフレッシュウォーターのみでの使用が前提につき、強力な防錆性と油膜性を持つBSLRオイルやHYDRAオイルを使用する事は無く、上記からも分かる様に使用しているオイルやグリスも種類を絞っている事でメンテナンスのレスポンスも良くなり面倒な作業も楽に済ませる事が出来ます。
BOREDのMETHODオイル&グリスについては他社よりも極端な粘性や性質を意識して生産していますが、それはユーザー自身で混合してオイルカスタムが可能となっておるからであり、これはサイクルメカニック時代から17年継続しているオリジナルの強みでもあります。
自身の自社製品ではありますが全ての種類を使い別ける事をせず、それよりも定期的なメンテナンスをシンプルに行う事を目的としていますので、この様なメンテナンススタイルも参考にしてみてください。
また、ご自身でのメンテナンスやチューニングを行う事に自信の無い場合は、全国のMETHODお取り扱いDEALER各店までご相談してみてください。