2015/08/31

BORED METHODのオリジナルオイル12年の歴史中でも特に思い入れのあるオイルTHICK HEAVY。
開発当初は液状グリスとして極限まで粘度を高め、極圧性と減摩性のみをターゲットとしたセメダインを連想させる粘度特性のオイルなんて需要があるのかと自問自答しながらも、絶対的な自信と他社には存在していないオンリーワンな製品として発売しました。
荷重や摩擦が掛かる部分においては一般的にグリスを用いるのがセオリーですが、このTHICK HEAVYはあくまでも超高粘度オイルです。その粘度特性から液状グリスと唄ってはいますが、オイルの利点である浸透性や流動性を最大限に生かしながらも成分的にはグリスをターゲットにしている。
ベースオイルの選択にはあえてエステル化学合成オイルを使用せず、ポリアルファオレフィン合成オイルを使用する事でこの超高粘度を実現する事が出来ました。
各種配合している添加剤の割合も市販品とは比較にならないほど高割合で配合しており、発売以来その効果として各方面で評価をいただいています。
金属と金属が目に見えて接触し摩擦している部分の代表と言えばチェーンやギアなどが分かり易いのですが、特に自転車での使用においては車体の重量や乗る人間の体重も加わり、更に走行する事で遠心力や重力も大きく加わる事になります。
これらの事から一般的にグリスの固形粘度がクッション的な役割となり、対象物に対して付着し続けるイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではないと言う事実は長年メカニックを経験して来た経緯から生まれた結論であり、その対応策として様々なオリジナルグリスも発売して来た事からもお分かりいただけるでしょう。
結論として手間をかければ固形グリスでも問題はないのですが、全ての人がその手間をかける事が出来るかどうかが肝になります。
このTHICK HEAVYは固形ではなく液状と言う利点から、隙間や溝へ確実に浸透し油膜が行き渡ります。その油膜が存在する限り金属同士の焼きつき付きや酸化を防ぐ事が出来ます。
BORED METHODオイルの第一目的は油膜の寿命と強度にあります。その代表的な製品としてこのTHICK HEAVYが存在しており、クリーナーなどでは簡単に除去出来ないほどの強固な油膜と1000kg前後の荷重に耐える強靭な油膜、そして遠心力や重力に対しいつまでも飛散する事なく存在する粘弾性効果と業界最高粘度ISO VG650の超高粘度な特性から保護効果に優れた液状グリスとしてベストセラーとなっています。
只今欠品中となりご迷惑をおかけしていますが、近日中に在庫補充が完了となりますので、是非一度お試しいただければと思います。
ご注文はBORED STOREまたはBORED METHOD DELAER各店にてお買い求め下さい。

2015/08/30

本日の定休日はBORED VITALオリジナルのヘビーカバー専用ロッドで実釣を行って来ました。
自分はBUTCHとVINCENTをでBOREDライダー&アングラーのMORIはJULESを使用しての実釣です。
とりあえず3種共に言える事は予想以上に感度が良いと言う事。最新の高弾性軽量ハイテクロッドに負けない感度の良さです。
VINCENTでは合計重量24gのジグ&トレーラーを終始カバーの奥へサイドキャストしましたが、今まで使用してきたヘビーロッドでは回収出来なかったルアーも、また菱藻も絡むカバー再奥でバイトのあった魚もカバーの枝をなぎ倒しながらフルフッキングで全てバラす事なくきキャッチしました。カバーごと魚をリフトさせてくるパワーながら、決して硬くないブランクは大袈裟では無く理想通りの仕上がりです。1/4ozなどのルアーは軽すぎてキャスト出来ませんが、1/2ozを基準に考えるともうティップが入る事なくボトムもサーチ出来るので情報量が多い上に根掛かりが皆無となりました。
そしてBUTCHはもう完璧に狙い通りです。これはヘビーバーサタイルと言える仕上がりで、1/2ozのフロッグや16gのスプーンをメインに使用しましたが、手首の返しだけで狙い通りのピンスポットへキャストが可能です。更に1/4ozのバズベイトでも問題なくフルキャストが可能でした。テーパーが一番穏やかなので正にオールマイティに使用する事が出来ますが、巻物系をメインに使用すると魚が掛かった重量を感じさせないパワーで軽々と寄せて来られます。やはりファーストテーパーではなくレギュラー寄りのテーパーは、様々なルアーに対応出来るので一番汎用度が高いロッドと言えるでしょう。
そしてBOREDライダー&アングラーのMORIが使用したJULESもかなり感度が良いとの事です。終始MORIの口から感度がヤバイと聞かされていましたが、3/8ozのノーシンカーや1/2ozのフロッグでトップからボトムまで全て対応させていました。
今回は2人共に恥ずかしいサイズばかりとなりましたが、それでも各自二桁を釣り上げ、こんなヘビーロッドでも丸一日中負担が少なく釣をする事が出来ました。
パワーとトルクはかなりヘビーですが、ロッドサイズや重量バランスから市販の汎用的なバスロッドと完全に同等のレスポンスとフィーリングをお約束出来ます。
ワンランク下のパワー表示かと言う程に軽快に使用する事が出来た上、今日の様な雨模様でもリールシートの滑り止め塗装が効果を発揮し、絶妙な触り心地でスリップする事なくキャストする事が出来ました。
何度も言いますが悩まれている人は是非BUTCHを中心に検討していただきたいと思います。トップからボトムまでカバーを臆する事なくキャストを繰り返せる最高のロッドと自負しています。
完全受注生産となりますので、引き続きご注文はBORED STOREよりお待ちしています。
ついでにこんな一日中の雨模様でもWRはウェアを完全に撥水させていました。


2015/08/29

本日はBOREDのVITAL&METHOD両部門でお取り扱いいただいています池袋の10minutesへお邪魔して来ました。
納品目的もあったのですが製品の詳細説明もあり、直接お伺いした方が早いと言う事でお邪魔して来ました。
それにしてもやはり居心地の良いショップで、ついつい製品の詳細説明とは別の話で盛り上がってしまったりと長居してしまいました。
さて、その10minutesでは淡水海水問わずリールのメンテナンスも行っています。今回もBORED METHOD製品をご注文いただきましたが、ご自身でメンテナンスを行えない人には是非ご利用していただきたいショップです。
メンテナンスの基本は分解洗浄と適切な油脂の供給です。自転車も同じですが、しっかりと各パーツを徹底洗浄する為には分解するスキルも必要となり、特にリールの様な細かなパーツが多い物だと躊躇される人も多いと思います。
そんな場合はやはりプロに依頼した方が確実ですが、メーカーにメンテナンス依頼すると納期は長い上に必要の無いと思われるパーツまで勝手に交換されたりします。結構これ経験ある人も多いと思うのですが、そんな場合は親身になって必要最低限のメンテナンスを判断または提案してくれるショップが必要です。
10minutesではその様な対応を常に行っており、勿論オイルはBORED METHODを信頼いただき使用していただいています。
BORED METHOD取り扱いDEALER中でフィッシング関係のショップは上記同様にほぼリールのメンテナンスを行えるショップばかりです。
最盛期ではない真冬の時期などは是非リールのメンテナンスを依頼してみてください。確実にスムーズな使用感が持続します。BORED METHODオイルは回転の速さや軽さだけを重視したオイルではありません。第一に油膜の強度を重要視し、次に摩擦や荷重に対する強度を持たせる事。それにより摩擦抵抗を極限まで抑え回転性能も相乗すると言う考え方です。
自分の場合はDECADEWORKSにカスタムついでにチューニングも行って貰いましたが、やはり負荷の多いギア部などは耐久性を重視したセレクトで組み上げていただきました。フィネスをやらない自分はむしろ耐久性と強靭な油膜を求めています。そう言った意味でのチューニングとなりますので、これはもう確実に安心して使い続けられます。
さて、そんなタイミングでこの週末は完成したばかりのBORED VITALオリジナルヘビーカバー専用ルアーロッドで実釣を行って来ます。
BUTCHではPE50lbでフロッグをVINCENTではPE60lbでジグを、これだけに特化してカバーのみを打ちまくって来ます。もちろんいつものカヤックで薮漕ぎランガンスタイルです。
お陰様で上記JULES、BUTCH、VINCENTの初回生産分も受注枠もラスト1本となりましたので引き続きBORED STOREよりお早目のご注文をお待ちしています。

2015/08/28

今年2015年の4月から正式にメーカー業務を主体とする業務内容へ完全移行しましたBOREDは既存製品となる12年間継続生産しているオリジナルオイルやチューンドベアリングを主体とするインダストリアル製品部門としてMETHOD部門があります。そして昨年2014年より新規製品となるアウトドアミストやバックパックなどを主体とするアドベンチャー製品部門としてVITAL部門を立ち上げました。
アドベンチャーを直訳すると冒険です。BOREDの解釈としてはアウトドアなシチュエーションの中で何かを求め、探し、得る事がアドベンチャーであり即ち冒険と解釈していて、その中で危険な目にあったり、困難な場に遭遇したり、不自由な場所であったりなどの要素が加わると理想となります。つまり面白いと。
そんなアドベンチャーで役に立つ装備を生産する目的がVITALとなり、大きく別けて2種類の製品ポジションが存在しています。
まだ立ち上げて間もない状況につき製品ラインナップも少ないのですが、WR、BK、VBの3ミストは継続生産して行くポジションの製品です。現在進行しているバッグ類も同じく継続生産して行くポジションとして近い将来お見せ出来ると思います。
それらとは別なポジションの製品としては、他ブランドや他メーカーと協力してスポット的に生産する別注品または特注品としての限定製品があります。
先日完売となりましたRESISTANTに生産を依頼したVITALオリジナルバックパックのFAITHや、今回FRAGMENT FACTORYに製作協力を依頼したVITALオリジナルルアーロッドJULES、BUTCH、VINCENTもそのポジションの製品です。この2ポジションの製品でVITALは今後もより多くの製品を生産して行く事を計画しています。
現時点でBORED VITAL取り扱いDEALERは25店舗となりました。一部BORED METHODと共にお取り扱いいただいている店舗もありますが、フィッシング、アウトドア、セレクト、スケートボード、バイシクルと様々なジャンルでお取り扱いいただいています。
BORED VITAL製品に関しましては今後もジャンルが大きく外れない限りより多くの様々なジャンルでお取り扱いいただければと思いますが、ベースは冒頭の様にアドベンチャーテイストが有るか無いかが判断基準です。大袈裟な例えで言えばラーメン店やマッサージ店での取り扱いはあり得ませんが、サーフショップやモトクロスバイクショップでの取り扱いはあり得るかもしれませんと言う事です。
しかもそんな中から面白い別注品または特注品などがスポット的に誕生するかもしれませんし、直訳的解釈でのアウトドア要素が絡むショップ形態のお取り扱いであれば大歓迎です。
さて、釣りの話です。自分はこの3~4年はカヤックを使ったバスフィッシングがスタイルとして確立されて来ました。フローターやボートではなくカヤックが面白いと言う事と、やはりアドベンチャー感を連想させるフィッシングスタイルだと思っています。
この数年はカヤックの機動性から野池での釣りが多くなり、湖や川ではあまり釣りをしていません。菱藻でビッシリと水面が覆われている野池ではフローターは入る事が出来ませんし、もちろんエレキ付きのアルミボートも不可能です。要するに足やスクリューに菱藻が絡み付いてしまい釣りどころでは無くなってしまうからですが、カヤックであれば菱藻の上を滑る様に進む事が出来ます。実際は滑る様にではなくハンパなく力を使って漕いでいるのですが、それでも外から見れば滑る様に進んでいる様に見えるんです。
なのでカヤックさえ浮かせる事が出来れば吃水の浅い水深20cmでも問題なく浮いていられます。
水面が菱藻で覆われる真夏のシーズンは特にカヤックの独断場となり、オープンウォーターが無ければ無いほどに釣れます。もうこれはプレッシャーが無いに等しいので確実に釣れます。しかもレイダウンやブッシュの中へ直接カヤックごと侵入する事が可能なので、他のスタイルでは打ちたくても打てなかった場所も確実に狙う事が出来ます。
カバーはヘビーであればあるほど大きな魚または強い魚が付いているので、もうカヤックが浮いている野池を見つけた場合はそこでの釣りは諦めて下さい。間違いなく全ての獲れる魚は獲られていますので。
さて、ただそうなると問題もあって、タックルがヘビーになると言う事です。自分の場合ラインはPEの45lbから65lb位をメインに使っています。なので不意にバイトして来たライギョでも全く問題なしに獲れます。
もちろん付随してロッドパワーもヘビー以上となって行き、リールはベイトなのは当然ながらドラグはフルロック状態です。むしろドラグなんて無くて良いくらいに思っていますし、恥ずかしながら未だ使った事がありません。
そんな流れから各メーカーのHやXH表示されたロッドを色々と使用し、たまにビッグベイト対応のXXX-Hなんてロッドも使用してみましたが、やはりそれはヘビーカバー用としてはパワー不足でした。パワーさえ強ければ良いと言う訳ではありません。重たいルアーをキャスト出来るスペックとヘビーカバーから魚を引きずり出すスペックとはバットからベリーにかけてのアクションやベンドが完全に異なります。
そんな事からヘビーオンスではなくヘビーカバーを専用とした今で言えばミディアムレングスとなる7フィートでタフなロッドが欲しいと、その結果として今回のVITALオリジナルヘビーカバー専用ルアーロッドが誕生する事となりました。
異常なまでに頑強に武装されたバット部周辺、メーターオーバーに対応する高弾性ながら非常にトルクフルなメインブランク、捻れに対し即座に復元する4軸カーボンを使用したバットまで延長されたグリップパイプ、これらの組み合わせをロングレングスではなく市販のバスロッドサイズで実現する事が自分のカヤックスタイルでは重要でした。
もちろんカヤックだけでなくボートやバンクでの使用にも支障がない事は上記市販のバスロッドサイズとした事からも判断出来るでしょう。
そんなアドベンチャーテイストのあるカヤックフィッシングをルーツとして生まれた自信作となります。他大手メーカーで言えばDEPSのSIDEWINDER、MEGABASSのBLACK JUNGLE、EVERGREENのHERACLESなどをご使用の方にこそ是非使って違いを感じて貰いたいロッドです。

2015/08/25

昨日発売されたばかりのRESISTANT新製品AERIAL WALLETをBORED別注で生産依頼しました数量限定品となります。
RESISTANTのラインナップとは異なる軽量強靭防水素材のCTFキューベンファイバーのブラックを使用しています。
キューベンファイバーはダイニーマの繊維をUV樹脂でラミネートしたフィルム状の生地で、一見するとビニール袋の様な外観ですが、軽量且つ防水性に優れた非常に強靭なポリエチレン繊維です。紫外線や薬品にも強く最近はそれらの特性からアウトドア製品に多く使われています。
BOREDではこのCTFキューベンの軽量性では無く耐久性に注目し、あえて極薄生地を使用せずに適度な厚みと張りのある生地を選択しました。
元々BORED VITALのFAITHをはじめ、現在もサンプル製作中の様々なバック類用としてテストサンプル的に仕入れた素材を使用しています。非常に高価な素材となりますが将来的に上記バッグ類用として使用する予定もない為に今回このAERIAL WALLETで使用してみました。
その内容ですが外観から察する事も出来る様に、ベルクロ仕様で2つ折りにされたシンプルな構造となり、小銭や紙幣のみを手早く収納する事が出来ます。
アウトドアやレジャーなどアクティブに動き回るシーンではポケット内のウォレットが邪魔に感じる事がありますが、このAERIAL WALLETであれば、パンツのベルトループやカラビナ、またバックパックやウェストバッグのハーネスやモールなどに付けておく事でアクティブな動きの邪魔をする事がありません。
旅先などではメインのウォレットを貴重品として保管し、ちょっとした外出時にはこのAERIAL WALLETを使用する事で気兼ね無く外出する事が出来ます。
スイベル式のトライアングル形状をしたスナップフックは簡易的なカラビナとしてもキーサイレンサーとしても使用する事が出来ます。
CTFキューベンファイバーブラックを使用したRESISTANTのAERIAL WALLETはBORED別注生産のみとなりますので、お早目にBORED STOREよりご注文下さい。9月7日よりご注文順にデリバリーとなります。


当初8月末頃の入荷を予定していましたBORED VITALの3ミストですが、充填業者の作業に大幅な遅れが生じています。
現時点での目安として9月の2週目以降の入荷予定となりご迷惑をおかけしていますが、現在BORED STOREの在庫も一部欠品が出ており他に関しましても在庫僅少となっています。
ちょうどこれから台風が訪れ始める時期となりますが、更に9月に入ると頻繁な台風の影響や10月に入ると秋の長雨が訪れます。
特に人気製品の高耐久防水撥水ミストWRに関しましては、在庫のある内にストック分も含めてご注文をいただければと思います。
BORED STORE以外でもBORED VITAL DEALER各店にてお買い求めいただけますが、人気商品につき是非お早目にお買い求めいただければと思います。

2015/08/24

連日のお知らせとなります。昨日の23日より受注を開始しましたBORED VITALのヘビーカバー専用ルアーロッドですが、有り難い事に早速ご注文をいただいています。一番人気はJULESとなりますが、どのモデルか迷われている方にはBUTCHをお勧めしています。ヘビーバーサタイルとして理想的なテーパーやアクションとなり、パワー的にはJULES寄りとなりVINCENTとはかなりのパワー差がありますので、中間的なポジションと言う意味でもBUTCHはお勧め出来ると言えるでしょう。
毎月の生産限界数もありますのでなるべくお早目にご注文下さい。
さて、完全受注生産につき実物を直接手に取ってお見せ出来る機会が少ない為、なるべくこのBLOGで画像やテキストにて詳細をお伝えしたいと思います。併せてハンドメイド生産の証として、使用している接着剤や塗料に至るまでご説明致します。
早速ですが、メインブランクとグリップパイプをジョイントする際に使用している3Kカーボンチューブはまず一旦サンディング処理を施したメインブランクへ被されエポキシ樹脂にてハンドレイアップされます。
そのエポキシ樹脂が乾燥後に隙間公差をサンディングで調整し、デブコン社の2液エポキシ接着剤にてジョイントされます。このデブコン社の2液エポキシ接着剤は抜群の硬度があり、恐らく市販業務用を問わず最高の硬度になるでしょう。
ジョイント部に使用している3Kカーボンチューブの存在意味から言って、メインブランクの感度をなるべく殺さずにグリップパイプまで伝導させてやる必要があります。そうなると使用する接着剤の硬度も高い方が感度を伝導し易くなります。
逆にセパレートハンドルに使用しているEVAグリップには柔軟性に優れながらも接着力に優れたアラルダイト社の2液エポキシ接着剤を使用しています。もちろんグリップと接触しているアルミパーツも同様です。
上記デブコン社及びアラルダイト社のエポキシ接着剤はもうどのジャンルにおいても十分な強度と接着力で世界的に有名な2社となりますので、ご存知の方は納得していただけるでしょう。
そしてリールシートに関しましては、一旦全てをサンディング処理し生産時のバリなどを取り除いた後で某アメリカ製の特殊な滑り止め塗装を行います。この塗装は非常に粘着性の高い特殊塗料となり独特のデコボコとした肌で粗い紙ヤスリの様な仕上げとなっています。塗装から丸三日の常温効果乾燥を経てから仕上げにロックペイント社の3対1高級2液ウレタン塗料でマットブラック塗装を施し、60度で焼き付け強制乾燥させる事で表面硬度を上げ紫外線にも強いリールシートが完成します。
これら接着剤や塗料の使い分けや見えない部分のカーボンチューブなど、市販ロッドを散々バラしカスタムして来たからこその拘りです。
市販全てのメーカーがそうとは言いませんが、やはり大半は「化粧」としての外見装飾に力を入れている部分が多く、例えばグリップを貫通していないカーボンパイプや材料不明なアーバーを使用し径を合わせている物などは相当多く見られます。
酷い物になるとケブラー繊維や多軸カーボンなども見えている部分の表面だけに使用され、例えばグリップを剥がしてみるとそこはケブラー繊維でも多軸カーボンでもなく単なるカーボンパイプであったりなど、それでいて定価6万~7万なんて物はザラに存在しています。
あとは接着剤の付け方としても点で接着されている物を多く見かけますが、面で接着しなければ意味はありません。この様な些細な事でも感度や強度に影響すると考えますので、ハンドメイドだからこその拘りと言えるでしょう。
その様な「化粧」を一切行わずに、その分見えない部分にこそ丁寧かつ頑強な作業を施しているのがBORED VITALの3ロッドになります。
外見上はそれこそ究極にシンプルを狙ったBORED VITALの3ロッドですが、中身は上記の様に製作されており製品に使用されている各パーツ代金以外の作業工賃としてはその様な部分へ消費されていると言う事になります。
使用されている各パーツの合計金額だけでもざっと3万円以上している事は計算してもらえれば誰でも分かると思いますが、それら以外の部分はこの様な手間や処理に使用されています。
現在、初回生産分の残り受注枠がかなり少なくなりました。地域差はありますが10月や11月の荒食い?シーズンに間に合わせる為にも出来るだけお早目のご注文をお待ちしています。引き続きご注文はBORED STOREよりお待ちしています。

2015/08/23

昨日告知致しましたとおりBORED VITALから完全受注生産にて発売となります究極のヘビーカバー専用ルアーロッドJULES、BUTCH、VINCENTの3ラインナップを本日23日よりBORED STOREにて受注開始致しました。
完全受注生産につきご注文後の決済確認をもって正式な受注確定となりますので予めご了承下さい。
ハンドメイド生産となりますので月生産限界数があります。最短で入手をご希望の場合は都度お早目のご注文をお願い致します。
さて、受注を開始しますと言っておきながら話しが前後しますが、今回の経緯とBORED VITALにとってどの様なポジションの製品なのかをご説明しておきます。
先ずは以前のBLOGでも書きました通り、BOREDのMETHOD及びVITAL取り扱いDEALERでもありますロッドビルダーFRAGMENT FACTORYとの取引が開始した事により、今回のロッド製作を企画するきっかけとなりました。
自分はバス歴30年以上となりますが、当然現在まで様々なロッドを使用して来ました。
このメーカーのラインナップが好きなんだけどフリッピングするには別メーカーのこのロッドじゃなきゃダメ、でもそうすると全長、重量、仕様など様々なバランスやフィーリングが違って来てしまい、ロッドを持ち帰る度に違和感を覚える事が何となくストレスとなっていた様です。
そんな中でも例えばエバーグリーンの初代コンバットスティックやパームスの初代エッジなどは6.6ftでミディアム〜ヘビーまでブランクのパワーとアクションだけが違い、その他は全長、形状、仕様まで全て統一されているシリーズが有り、その時代は自分にとって最高に使いやすいロッドラインナップが豊富な時代でした。
時代と共にガイドの数も増え小経化し様々な新素材も採用される様になると、上記ロッドでは少し物足りなくなって来たなと感じる事が多くなりましたが、あらゆるメーカーから上記の様な統一されているラインナップが消え去り、逆にややこしい数字のロッド全長や同じシリーズなのに形状が違うなどが主流となりはじめました。要するに細分化されて来たのでしょうが自分にとっては不要と言うか理解する事が出来ませんでした。
もうそうすると自分が使えるラインナップが完全に無い状態となり、それをきっかけに自身でロッドをカスタムする様になったのですが、ただ、市販のロッドを購入しそれをベースにカスタムしたところで100%納得が行くはずもなく、結局この数年は適当なロッドを選び妥協しながら釣りをして来たところでFRAGMENT FACTORYと出会った訳です。
当初FRAGMENT FACTORYへは自分が納得出来るヘビーロッドとしてブランクの選択など相談にのっていただき、あくまでも個人オーダー分として3種類のロッドをオーダーしました。色々と調べて行く内に現在採用しているMAGNUM CRAFT社製のブランクが最高に理想と一致した結果です。もちろんブランクのみを先に取り寄せ現物確認も行いました。
そして身内の釣仲間などにその事を話すと「そんなロッドなら自分も欲しい」と言う事になり、それならエゴ丸出しよりも多少汎用性を高めトレンドも取り入れたアッセンブルで販売してみようと言う事になり、それが今回の企画&発売の経緯となります。
BOREDは立ち上げから12年となり、オリジナルオイルやチューンドベアリングを主体とする工業製品を生産するMETHOD部門と、新たに立ち上げた直訳的解釈の外遊び全般なアウトドア製品を主体とするVITAL部門があります。
昨年から本格始動したVITALでは完全受注生産品としてバッグパックやナイフなどのハンドメイド製品を生産して来ましたが、今回もそのハンドメイドシリーズとなり、ある程度の期間や数量を限定して受注を行い生産する製品となります。
なので、当然ながら一般的なロッドメーカーとは異なる形態につき、製品を直に手にとってお見せ出来る様な営業や販促を頻繁に行う事が出来ません。
また、一般的なロッドメーカーの様にそれだけで利益を十分得られる本業ではないと言う前提から、ハンドメイド且つ妥協の無いアッセンブルでこの価格に決定しましたが、これでも利益はほとんどありません。それでも市販の同クラスロッドと同等な販売価格を目指し実現出来たかなとは思っています。
自分のコンセプトやスタイルに共感を持ってくれる人達が気に入ってくれる様な製品であればそれで満足であり、そんな人達にとって重要なロッドとなってくれたら良いなと偽善ではなく率直な考えをコンセプトに立ち上げた企画です。
だからこそ製品には一切妥協はしていませんし、一般的なロッドメーカーとは異なる部分で色々と工夫を凝らしているつもりです。
とは言っても商売ですので1本でも多く受注が取れたら嬉しいに決まってます。ちなみにこのロッドはBORED STORE直販オンリーとなり現時点では卸する事が出来ませんので、引き続きご注文はBORED STOREよりお待ちしています。

2015/08/21

ようやく最終的な完成形としてサンプルイメージをお見せ出来る事となりましたBORED VITALより完全受注生産にて発売開始となります3ラインナップのヘビーカバー専用ルアーロッド、JULES、BUTCH、VINCENTです。
ネーミングの由来はいわずもがな映画PULPFICTIONに登場するタフな3人の配役です。
この度の生産に際し国内ハンドメイドロッドビルダーFRAGMENT FACTORYの協力により完全なるハンドメイドにて製作実現する事が出来ました。
外見は極力シンプルに仕上げていますが、製作部分は相当タフに仕上げています。
デザインターゲットとしたのはタクティカル。ライフルやマシンガンのイメージでチタンガイドのフット以外は全てブラックで統一し、メカニカル感を出す意味で艶有りブラックと艶無しブラックのパーツでコントラストを出しています。
ガイドラッピング部やジョイント部などの装飾スレッドも一切使用せず、その分シンプル且つ頑強に仕上げ、カーボン独特な模様とブラック一色で統一されたデザインです。
グリップエンドからバットの一部まで1ピースで貫通しているハンドルパイプはDESIGNOの4軸カーボンパイプを使用し、メインブランクはMAGNUMCRAFTのTR-X1000モンスターシリーズをコンセプト毎に選択しています。
更にメインブランクとハンドルパイプのジョイント部にはTORAYのカーボン素材を使用した3Kカーボンチューブをアーバーとしてハンドレイアップにてジョイントしていますので、リールシートのスクリュー部からバットとメインブランクのジョンイント部までのカーボンパイプ厚みは合計で約3.5mmとなっています。即ち外径15mmに対し内径約7mmの厚みを持ったバット部周辺となる為に、ヘビーカバーで使用する際のフッキングに関しては完全なるオーバースペックとなり想定外のトルクやパワーに対しても確実に強度を維持します。
そのメインブランクの特性を活かす為に強度と柔軟性を併せ持つチタンガイドをオールタブルフットのシングルラッピングで取り付けています。強靭と言う意味ではステンレスガイドとダブルラッピングの組み合わせが使用される事もありますが、その組み合わせの場合メインブランクのテーパー特性を少なからず変えてしまい、尚且つティップ側への決定的な重量増となってしまいます。
肉厚の35トンと40トン高弾性カーボンをコンポジットしマンドレルに丁寧に巻かれたメインブランクは、シングルラッピングでも十分な強度となりチタンの素材特性からロッドのベンドに追随してフットが沿う事でブランクの破断を極限まで回避しています。
異色の質感を放つリールシートにはラバーとは異なる特殊な滑り止め塗装を施した上、更に表面硬度の確保と紫外線への対策としてマットブラックのウレタン塗装を行っています。
その他パーツは信頼のFuji社製とMATAGI社製パーツを使用しており、最後にタクティカル感を醸し出すローレット加工されたフォアグリップは、BOREDのオリジナルにてジュラルミンより削り出されています。
決して歪まないオーバースペックなバットとグリップにメータークラスをターゲットとしたトルクフルなメインブランクの組み合わせにより、一般的なバスロッドのフィーリングとサイジングに収めるながらも、ロクマルをはじめライギョやアカメをもターゲットにするパワーとトルクを実現したBORED VITALが目指す究極のヘビーカバー専用ルアーロッドが完成しました。
8月23日の日曜日よりBORED STOREにて受注を開始致します。
完全受注生産となりますので基本的に在庫は行いません。BORED STOREよりご注文いただき決済確認をもって正式な受注確定とさせていただきます。正式な受注確定後からおよそ1ヶ月前後で出荷手配となり、入念な検品後に厳重梱包にて発送させていただきます。
また、ハンドメイド生産となりますのでご注文タイミングにより月生産限界数から外れる場合もあります。その際には翌月生産分として受注させていただく事もありますので予めご了承の上でご注文をお願い致します。
万が一の初期不良以外は特に免責を設けておりません。ハンドメイド生産につき特別厳重な検品を行っている理由からとなりますが、使用に際し何か不具合が生じた場合には都度ご連絡をいただければ状況に応じ対応させていただきますのでご安心下さい。
併せて運送上の破損などに関しましては運送会社の規定に応じ対応させていただきます。
完全なるBOREDスタイルを貫き通した理想のヘビーカバー専用ロッドとなりましたが、ビッグベイトやトップウォーターなどのヘビーオンスなプラッキング向けにも通用するロッドスペックとなっています。ただしマルチなリグやフィネスなリグには一切対応していませんので念の為。
BORED VITAL渾身のJULES、BUTCH、VINCENTのご注文は23日よりBORED STOREにてお待ちしています。
BUMでお馴染みのBASSERS UNITED MAGAZINEが開催する琵琶湖を拠点としたバンクフィッシングイベントのSABOTAGEをサポートさせていただく事となりました。
BOREDとしてはMETHODとVITALの両部門にてサポートさせていただきます。
今回のSABOTAGE Vol.4は秋の荒食いシーズン10月18日開催予定となりますので、ビッグフィッシュな確率も高く盛り上がる事間違い無しでしょう。
是非とも日本国内で最大&最強のバスレイク琵琶湖でのSABOTAGE Vol.4へ参加いただければと思います。
引き続きBASSERS UNITED MAGAZINEの動向をチェックしてみて下さい。