BLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDにTHICK HEAVYを添加したところです。
この2種類はベースオイルの種類が異なりますが基本的に混合は可能です。乳化も分離もありません。ただし混合する事によりいずれかのオイルに大きな利点が得られる訳ではありませんが粘度調整用としては有効な使用方法です。
画像の様に化学的吸着効果に優れたBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDへ物理的吸着効果に優れたTHICK HEAVYを添加する形で混合して下さい。逆の場合だとTHICK HEAVYの粘度が影響して上手く混合出来ない場合があります。
画像の状態でおよそ5:1の割合で混合していますが、これで前モデルのBLOODY SYNTHETIC LUBRICANTとほぼ同じ位の粘度になります。
今回のBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDは前モデルよりも若干ながら低粘度化を狙う為にベースオイルの一部を変更した訳ですが、相変わらず前モデルの粘度が調子良いと言うお客様も多く、マルチパーパスな粘度だったと言う事でしょう。
レースやコンテストを目的とした低粘度化を目指す場合はRUSH COATで希釈し、マッドシーンやウェットシーンで使用する事が多い場合は上記方法で高粘度化させる事が有効かもしれません。
いずれの場合も確実に自転車にはオーバースペックな極圧性と摩耗性となりますので、市販品とは比較にならないほどタフなオイルである事は変わりません。最大で10倍の希釈または添加でも効果はほぼ変わらないでしょう。ただしその場合、油膜の耐久性や寿命には影響が表れますので確認しながら使用してみて下さい。
また、個人的にはTHICK HEAVYをリールのギア部に使用しています。これは元々グリスで組まれている物ですが、やはりキャスティング時の遠心力などで簡単にグリスが吹き飛んでいて、全く関係無い部分へ大量に付着していたりします。それを防ぐ事が出来るのはTHICK HEAVYしかありません。リーリング時も格段に静かになり、ベアリング部へ注油したDISTANCEの効果も相乗し2008年モデルのリールながら現行最新リールよりも飛距離及び耐久性が優れていると実感しています。
BOREDで使用しているコンプレッサーにも旋盤やフライス盤にも使用していますので、その耐久性は言うまでもありません。
自転車用途だけでなく、あらゆる摩擦摺動部への塗布で効果を長期に渡り維持する事が可能ですので、是非新たな試みとなるリキッドグリスTHICK HEAVYをお試し下さい。