2014/10/07

BORED VITALオリジナル企画として生地から縫製まで全てを指定して生産していますTHERMAL LSTですが、早くも今季生産分の残りが少なくなって来ました。
基本的にはインナーとしての用途がメインとなる為、ジャストでの着用を想定した多少タイト目なサイジングとなります。
そして今回は生地を何度も見直し、定番素材である100%コットンながら市販では見かける事もないヘビーオンスのサーマルワッフル生地を採用しました。
アウトドアやスポーツメーカーが販売している機能性インナーは汗を素早く乾燥させる事を最大の目的とし、次にスポーツ時の不意な動きを含めた快適性を唱っています。
某大手アパレルメーカーがこの時期になるとやたらと宣伝している機能性インナーは確かに安価でサイズのバリエーションも豊富なのですが、実は素材に欠点があると感じています。と言うかアクティブに動く用途には向いていません。
この手の素材としては少なからずポリエステルとコットンとの混合が定番ですが、上記大手の物はレーヨンが混合されています。レーヨンはその肌触りや滑り性から裏地などに多く使用されていますが、実は吸湿効果が高い素材として知られています。比較的湿度や水分を保持し易くしてしまう事により汗を素早く乾燥する事が難しく、商品名どおり日常的な動きに対する保温効果は得られるのですがその分乾燥に関する部分は目送られるでしょう。
また、ある程度徒歩に近い動きや日常生活の延長程度な動きに限定するのであればむしろ機能性インナーの立体裁断が逆に普段と異なる着心地を損なってしまう場合もあり、BOREDの場合は一般的に着慣れているTシャツ等と同じ裁断としています。
動き易さと言う意味ではラグラン裁断も検討していたのですが、サーマル単体で着ている場合はやはりワーク感丸出しのTシャツ裁断の方が断然カッコいいと言う事で却下しました。
BOREDのVITAL部門としてのコンセプトはアウトドア、ワーク、ミリタリー、フィッシングなどの要素を上手く取り入れて、既存の「ガチ」なイメージから少しハズしたラインを狙っています。特にソフト素材であるアパレルやバッグ類はその辺りを相当意識しているので、上から下まで「ガチ」で揃えるスタイルには向いていないでしょう。
登山や釣り帰りにそのまま街中へ遊びに行けるスタイリング。一言で表すとそんなイメージです。
今季の残り枠が僅かとなりましたTHERMAL LSTはBORED STOREよりご注文お待ちしています。