GW中にあと最低でも数回のサンプルテストを行って最終判断となりますMETHODの新製品グリスですが、準じて最近はDELTAグリス及びTHETAグリスが非常に良く動いています。
高粘度のDELTAグリス、中粘度のALPHAグリス、低粘度のTHETAグリスと3グリス共に共通したウレア系の増ちょう剤を使用し、極圧添加剤や粘弾性添加剤なども全て同一材料を使用しています。
但し、その配合比は各製品毎に異なり、高粘度のDELTAグリスは一番サッパリとした感触として粘弾性や粘着性を抑えたグリスとなり、その逆に低粘度なTHETAグリスは一番ネットリとした感触として粘弾性や粘着性を向上させたグリスとしていますが、それらの中間的な感触が中粘度のALPHAグリスと言う事になります。
そして現在テストを繰り返している新製品グリスも材料は全く同一となりますが、配合しているポリアルファオレフィン合成油と合成炭化水素系の粘弾性添加剤は極端に多く配合した物として、上記の3グリスよりも大きく粘性を変化させている事が特徴です。
これはグリスの粘度が抵抗になり難いと想定する粘度まで超低粘度化させる予定ですが、更に粘弾性と粘着性を大きく加える事でイメージとしてはTHICK HEAVYオイルのグリス版?的なポジションを想定しているからとなります。
基本的にはフィッシングリールをターゲットにした製品となりますが、これらグリスの使用箇所として代表的なメインギア、ピニオンギア、ウォームシャフトへの使用においてはユーザー個々の好みもある事からどのグリスがどのモデルに最適かは断言する事が出来ません。
BOREDでは設立時の2003年からメーカーとしてオイルやグリスの使用箇所を断定する事は避けて来ましたが、これは今も変わらずメーカーが強制的に使用箇所を断定する事は最良とは言えず、あくまでも推奨としてBORED STOREの製品ページに記載していると言う事になります。
油脂類は全てある一定の条件下であればドコにドレを使っても問題は起き難いのですが、耐久性や潤滑性などに依存する場合はそのセレクトによっては理想的では無い場合があります。
但し、そこを断言してしまうとユーザーの求めるフィーリングと大きく異なってしまう場合もあり、基本的に使う物である為に使用するフィーリングは最重要視する必要があります。
なので極力分かり易いイメージとして「ハチミツの様な」とか「クリームチーズの様な」などの例を用いてテキストを作成し、同時にISO規格に基づいた粘度目安も記載しているのもその為です。
過去から何度も重複しますが、具体的に○○○メーカーの○○年モデルで○○○ルアーをメインに使った場合リールの○○○にはどのグリスが良いか?とお問い合せを頂いても全てを把握する事が出来ずにお答えする事が出来ません。
これはサイクルユースでもスケートボードユースでも同じ事となりますのでご理解頂ければと思います。
緊急事態宣言が発令された事で動き難い地域もあるかと思いますが、逆にこのタイミングを利用してメンテナンスやチューニングなどの時間とするのは建設的かと思います。
お蔭様で現在BORED STOREにアップされた数量が欠品となりました場合は、次回5月下旬まで在庫補充の生産を行う事が出来ませんので、引き続きBORED STORE及びBOREDのMETHODお取り扱いDEALER各店にてお早目にお買い求めください。