関東で野池と言えば自分がこの数年通っている千葉の房総が有名ですが、やはり香川や淡路島など自分には未知の野池も非常に気になっています。
日本全国同様だとは思いますが、野池も釣禁止や立入禁止が非常に多くなっており、実際に千葉の房総はかなり厳しい状況です。
千葉の房総だけでなく香川や淡路島への憧れをいつかは実現してみたい。
野池の醍醐味はやはり地図と睨み合いし地域を絞り、実際現地に到着してから地形判断して藪漕ぎする。そうして見つけた野池にバスの魚影を確認出来れば自ずと気分が上がって来ます。
なんとかカヤックを下ろせる場所を探してアプローチし、未知の期待に胸を膨らませながらキャストする。まぁ中々ワンキャスト目で出る事もないので、少しノンビリとタバコでも吸いながら美味しそうなカバーから順に打って行く。相方は自分とは逆回りで攻めて行く。頭上の木では猿が遊んでいて時折枝や葉を落として来る。恐らくそれらと一緒に落ちてきたであろう虫が水面に落ちた途端「ガボッ」と捕食。「イケる」とモードが切り替わり先ずはフロッグでナチュラルに、それでも反応が無ければバズで一流し、それでもダメなら落としてみるかとジグに変えてみる。急に風が吹いてきたり日差しが弱くなったり、どんなタイミングで時合が訪れるか分からないので、とりあえずは美味しそうなカバーだけを何周もして流す。立木や流れ込みは当然ながら結局はオーバーハングの奥の奥へなんとかキャストし、着水と同時にバイトがあるともうヤメラレナイ。かけた魚は絶対に獲りたいのでヘビーカバーにも負けない強いロッドと50LB以上のPEがあれば大丈夫。
カヤックの上でオニギリを食べ昼過ぎまで楽しんだ後は次の野池へ移動。今度の野池は菱藻の応酬でカヤックすら進んでいかない。パドルを菱藻に突っ込みながら進んで行くとやはり一番菱藻が濃いエリアで捕食している。迷わずフロッグを適当にキャストしゆっくりただ巻きしてみる。反応が無い、なら少し横にズラしたラインを今度は速巻きで。するとバイトが。菱藻の重みと時折感じるバスの動きでバラしていない事を確認しながら片手でカヤックをパドリングする。菱藻の中へ腕を突っ込み無理矢理獲ったバスはアベレージだったり。そんな事を何度も何度も魚からの反応がある限り続ける。何だか良く分からないタイミングで急にバイトが無くなる。じゃ今度は岸沿いのカバーをやりましょうと、フロッグかジグで上か下かだけを狙って行く。「結局シェードだよねぇ、て事はやっぱりヘビーカバーだよねぇ」と分かり切っている事を頭の中で唱えながらキャストを続ける。アベレージはもう十分釣っているけどデカイのが出ない。夕方を迎え最後のチャンス到来。カヤックのパドリングとヘビーカバーへのキャストでもう腕が残っていないが、最後は予備タンクの筋力を駆使してバズを投げまくる。
もうワンキャストと言いながら30分キャストを続ける。いい加減カヤックをアプローチしたポイントへ戻りましょうと相方と話しながらも競うように最後のワンキャスト。で、出た!47cm。もう満足です。50アップだなんて贅沢は言いません。今日一のドラマ魚。
レンタルやアルミでのリザーバーも良いです、アシだらけの水路をオカッパリで攻めるのも楽しいです、巨大な湖をバスボートで飛ばすのも最高です。でもやっぱり自分はいつものこんなシチュエーションでカヤックに乗って野池巡りへ行きたいです。