2020/11/25

METHODより12月上旬に発売となります新製品のTHETA(シータ)グリス。
この度ウレア系グリスの3兄弟として新たに低粘度なTHETAグリスをラインナップする事となりましたが、グリスの主成分や添加剤は既にDELTAグリスとALPHAグリスで使用している物と共通と言う事で、今回のテスト期間は短く設定したにも関わらず低粘度な性状からは想像していなかった十分な耐久性を確認する事が出来ました。
高粘度のDELTAグリスと中粘度のALPHAグリスに続く低粘度なTHETAグリスは、全天候型セミシンセティックグリスとして既存のLDGグリスやTHGグリスの様に極端に油分が多いグリスとは異なり、モッチリ?ネットリ?とした密度の高い濃厚なイメージと言えば分かり易いかと思われます。
実際の使用においても付着性が良い事から重力や遠心力による影響を受け難く低粘度ながらシッカリと付着させる事が出来、回転時などに吹き飛ばされる事も無く塗布した箇所にキチンと留まっている事が確認出来ています。
このウレア系グリスの3ラインナップで特筆するべき点は、共通して極圧性や耐水性など特にディフェンス面においては殆ど数値の差が無い事が特徴となり、高粘度だから強く低粘度だから弱いと言う一般イメージは全く当て嵌まりません。
つまり使用する対象物に求める運動に対して高粘度が良いか低粘度が良いかと言うフィーリングを重視出来る事になり、それらを大きく間違ってしまった場合でも対象物に大きなダメージを与え難いと言う事になります。
そして、今回のTHETAグリスで使用している極圧添加剤はDELTAグリスとALPHAグリスへマイナーチェンジを実施した物と完全同一となり、その配合比こそ異なりますが非常に優れた減摩性を持ち合わせ、摩擦を減らすと言う事は逆の解釈として潤滑を高めると言う事にもなり、摩擦係数の非常に少ない数値としてオフィシャルとしても正式にフィッシングリールのドラグワッシャーに使用推奨出来る事となりました。
そのドラグで使用する場合においては、非常に密度が高く濃厚なフィーリングにつき各種共に粘度別でセレクトする前に使用量で調整する事をお勧め致します。
例えばALPHAで使用した際に中粘度だからこのドラグには合っていないと判断する前に、ALPHAのドラグワッシャーへの塗布量を薄くしたり、または両面それぞれの塗布量を調整したりする事で解決出来る場合があると言う事です。
これでも解決しない場合には新製品のTHETAグリスをお試し頂いたり、またはTHETAグリスとALPHAグリスを混合する事で更に中間的な粘度を探し出す事も可能となります。
ウレア系グリスの3ラインナップは全てを同一材料とした事で混合カスタムにも完全対応していますので、THETAグリスの登場はその混合カスタム範囲を広げる意味でも必要なポジションにもなるかと思います。
現時点で12月上旬発売として準備を開始していますが、初回生産分は同時に年内最終生産分ともなりますので、本日よりBORED STOREにてプリオーダーとして先行受注を開始させて頂きました。
ご注文順に12月上旬よりデリバリー開始とさせて頂きますのでゼヒご注文をお待ちしています。