2020/08/20

現在行っている最終サンプルテストを経て月内に発売を予定していますBOREDのMETHOD新製品キメラ。
LIGHT DUTYオイルに次ぐ100%エステル化学合成油の低粘度オイルとなりますが、メインターゲットとしてはワンウェイクラッチやローラーベアリングなどの呼称で知られるカムクラッチ構造のベアリングです。
パーツその物が機械的な構造を持った特殊なベアリングとなりますが、あくまでも専用では無く推奨と言うターゲットの方向性はオイルの宿命として、サブターゲットとしてはミニチュアベアリングはもちろん特にピポッド部全般には非常に適したオイル特性となっています。
METHODユーザーにおいてはKRAKENオイル及びHYDRAオイルとLIGHT DUTYオイルの間を埋めるオイルとして、既に存在しているGOLYATオイルよりも僅かに高粘度となります。
つまり低粘度順から言うと粘度7相当がKRAKEN同じく粘度7相当がHYDRA、粘度9相当がGOLYAT、粘度15相当がCHIMERA、粘度46相当がLIGHT DUTYの順となりますが、これらの粘度差は数値と実物イメージが一致しない場合もありますので参考まで。
このCHIMERAが特筆すべき点としては100%エステル化学合成油をベースとして、極力ヌルッやベトッとしたオイリーな感触を抑え、比較的サッパリとした感触を重要視しています。
サッパリとした感触ながらもその反面究極まで揮発や固着を抑える機能として、長期に渡り強靭な油膜を維持出来る点についてはMETHOD製品で一番の油膜寿命を誇ります。
また兄弟製品?となるHYDRAオイルと同様に防錆性にも優れた効果を発揮しますが、防錆の手法としてHYDRAオイルとBSLRオイルは同じ防錆添加化合物を使用し塗布後から特殊な防錆被膜を生成するタイプとなり、今回のCHIMERAに関しては防錆添加剤タイプとする事で防錆被膜が潤滑の妨げになる事を避けて更にサッパリとした感触を追求しています。
常に摺動や回転している部分を前提として長期に渡り潤滑と防錆を維持しながらも、酸化や劣化に寄る固着や揮発を極力避ける目的として頻繁に注油を行う事が出来ない部分にご使用頂ければと思います。
フィッシングリールのワンウェイクラッチやローラーベアリングへ使用する目的から生まれたCHIMERAですが、通常のスプールベアリングやノブベアリングへの使用はもちろん、サイクルパーツのブレーキレバー、シフトレバー、ディレイラー、プーリーなど比較的低荷重ながら頻繁に摺動している関節部に、ゴミやホコリなどの付着を抑えながらも長期の防錆と潤滑を付加する事が可能となります。
具体的な発売については後日改めてアナウンス致しますので、BOREDのBLOGまたはSNSをチェック頂ければと思います。