2020/06/25


先日、製品テスト機として悩みに悩んで入手したバンタムMGLのXG LEFTなんですが、数種類のハンドルやノブを交換したりと、要するにハンドル軸の根元にワザと負荷が掛かる様に色々なパターンを試してみた物の、結局バンタムにおいては意味が無かったと言う程に全体的な強度に優れたリールだと改めて認識しました。
特に自転車なんかもそうなんですが、あくまでもトータルバランスが重要であり、一点のみの過剰な強度アップや極端な軽量パーツなどは性能の向上には繋がらない事は常識として、今回はそれらを踏まえてバンタムには純正のハンドル、20エクスセンスDCのハンドル、スタコンのカーボンハンドルと3種類に加え、純正ノブ、20エクスセンスDCのノブ、VITALのPHASEとこれまた3種類を付け替えてテストを行っています。
ハンドル素材による硬さや撓りの違い、ノブの全長や外経による違い、またそれら様々な組み合わせによりハンドル軸自体に大きく負荷が加わるかなと思っていたのですが、頑強で優秀なこのリールはどの組み合わせにおいても大きく負荷が加わっている様に見えません。
と言うかもっと言うと青ニスと呼ばれる金属加工のケガキで使用するマーカーで、ハンドル軸付近の擦れをチェックしていたのですが、どの場合においても変化が見られませんでした。
もちろん機械構造である以上は経年による何かしらの変化は起こるでしょうが、同じことをアルデバランで行うと、明らかに変化を見る事も感じる事も出来ます。
結局は自分の13エクスセンスDCも同様なんですが、メーカーのターゲットとしているとおりにタフなリールはタフに出来ており、同年式の他モデルであっても内部パーツの違いなど僅かな構成が影響し、トータルバランスとして非常に頑強に仕上がっていると感じる事が出来ました。
実は発売したばかりの20メタ二ウムと迷っていたのですが、最終的に自分のスタイルに合っているのはバンタムだろうと言う事と、ラインキャパの問題もあったので結果的にバンタムにして大正解でした。
これから梅雨の期間はフィールドでのテストも行いますが、もちろんハンドル軸の根元に負荷を掛けていると言う事からもワンウェイ用オイル?のサンプルテストと言う事です。
途中経過としてABU4601Cでも13エクスセンスDCでも並行してテストを行っていますが、今のところ全く問題無く1mmの不安も無い状態をキープ出来ています。
このテストを終えたらまたHEDGEHOG STUDIOのAIR HDベアリングへ交換して、更に磨きをかけてやろうかと思っています。
しかし、バンタムMGLは間違い無く名機だと、絶対的な強度と無駄の排除から来るボディデザインも含め、個人的に歴代シマノの中では初代アンタレス、08メタ二ウム、13エクスセンスと並びダントツに好きかもしれません。
でもシマノさん、いきなりDCとか出さないでね。