2021/08/04

基本的にウレア系グリスの特徴としては耐水性と耐熱性が一般的になリチウム系グリスと比較し2倍以上の耐久性を持ち合わせており、BOREDのMETHODグリス各種においても同様となります。
更に攪拌や摺動などによるグリス自体の軟化や離油が少なく、総じて耐久性に優れた長寿命として注油頻度が少なく済む事が特徴です。
実際にグリスが滴化するには250度以上の高温が必要となりますが、実用上の使用範囲温度としては180度位まで対応する事が出来、但しその数値はあくまでも机上の数値として最終サンプルを経て製品化した際の機械検証上での数値となり、実用したフィーリングなどにおいての検証を行うには最適なシーズンが正に今時期となります。
連日の猛暑続きで気温が40度近い地域も出て来ていますが、この高気温下のタイミングで実用検証を行う条件として想定しているのがフィッシングリールでの使用として、コンクリートで護岸された場所、最低6時間程の炎天下、常時規則的にキャストを継続、とこの3点が実用レベルでは比較的過酷な状況になるかと思います。
フルキャストでもピッチングでも時折キャストに変化を持たせ、10時から16時など日中最も暑くなる炎天下の時間帯を選び、地面や水面からの照り返しも考慮した上でコンクリート護岸されたショアで、比較的ヘビーウェイトなルアーを継続したキャストで検証する。
実際の釣行であれば当然ながら日陰を選んだり移動もあったり休憩もあるかと思いますが、そこを敢えて無視した一番過酷であろうと思われる状況で近日検証を行ってみたいと思います。
使用に際しては既にメインギア、ピニオンギア、ウォームシャフトへ最も低粘度なOMEGAグリスを使用した20 カルカッタコンクエストDC 201HGを使用し、後日逆に高粘度のDELTAグリスを再充填した同じタックルで再度検証を行ってみたいと思います。
アルミのフルメタルボディなので熱伝導率が非常に高く、間違い無くリール単体で見ても最も高気温下に適していないモデルとなりますが、炎天下での高気温下においてこれ以上なリールは存在しませんので、今回の検証用としてはベストかと思われます。
もちろん緊急事態宣言下にある事からも他県への移動は出来ず、東京の一級河川河口付近など海水での使用も更に悪条件として加わる事で真価が問われるかと思いますが、比較的天候が安定している近日内に実用検証してみます。