そんな日は色々と試しておきたかった事や調べ事を進める様にしていますが、提携オイル業者から面白い報告がありましたのでお伝えします。またオイルネタですが。
画像右は現在先行予約中となります新製品THICK HEAVYの最終サンプルです。そして画像左は限定リニューアル生産しましたBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDをTHICK HEAVYと混ぜたものになります。
具体的なターゲットは想定していませんが、今回は同比率で混合した事により全体的な粘度の調整が行えました。意味が無い様な有る様な。
と言うのはどちらも極圧性や耐久性を重視したオイルであり、ベースオイルの違いからBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDは化学的吸着性が優れている。一方のTHICK HEAVYは物理的吸着性に優れている。これらを同比率で混ぜるとお互いの長所から最強なのではとの事で試してみたそうです。
実際のところ極圧試験機によるテストでは数値は変わらず。そして独自の油膜耐久性を見るテストとして30kg、60kgとそれぞれ負荷をかけて10分、30分と摩擦させたまま放置する。いずれの場合も焼き付きを起こさずに熱変化もほぼありませんでした。粘度の調整をRUSH COATの様な溶剤系で行っていないのでオイル分100%のままお互いを高粘度化したり低粘度化したり出来ると言う事です。
ここで、一つ訂正があります。先日このBLOG内でTHICK HEAVYのISO規格粘度に触れましたが、この数値に誤りがありました。VG450程度とありましたが、正しくはVG650程度でした。単なる読み間違い。その粘度を一般的に例える為に濃いハチミツの様なと書きましたが、もっとズバリなイメージの物がありました。セメダインです。接着剤ですね。昔からあるセメダイン系の粘度と糸引きのイメージがズバリ近いイメージです。垂れそうで垂れない、でも結局垂れる、けど全部垂れない。みたいなややこしいあの感触。
あの強烈で厄介な粘度をBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDと混合して若干粘度を下げただけの事ですが、正直感触的にはそんなに変わった印象はありませんでした。混合比率を変えたりすればもっと面白いかもしれません。
裏技と言うかカスタム例として参考にしてみて下さい。ちなみに両者を混合しても成分的には全く問題無く、逆にお互いの長所を生かせる結果となります。