散々テストで使用して来たくせにこのタイミングでワザとらしく画像を撮ってみました。もちろんガチでチューンしていますよ。
自分の愛用するリールはシマノのアルデバランMG7です。買った時は新製品だったのに気が付くともう6年前、2008年のモデルですね。
指が太くて短い自分にはジャストな大きさでパーミングしやすく、更にマグネシウムボディが軽くて調子良い。今や当たり前となっているハイギアの元祖ですが、もはや時代遅れのギア比7.1。気に入り過ぎて3台持っています。
そんな3台のアルデバランMG7は全て同じ仕様でチューンしています。パーミングカップ側のベアリングはステンレスのオープンベアリングで、キャスコン側はセラミックのオープンベアリングです。ステンレスは普通に買える国産の物をセラミックは何とかってメーカーのリール用を。そしてスプールシャフトを鏡面研摩してレベルワインダーも研摩済みです。これが自分のリールチューン。
さて、これからが重要ですが、VIPROSのCPCパーツクリーナーで脱脂洗浄したベアリングは、まずヒートガンで30秒ほど暖めます。そして間髪入れずにDISTANCEを1滴注油しピンセットを使い上手くベアリングを回転させてオイルを馴染ませてやる。それだけ。
これでリールへ組み込みますが、スプールシャフトの先端とレベルワインダーへもDISTANCEを1滴注油します。そして自分の場合は予め隙間からCPCパーツクリーナーをガンガン噴射し脱脂洗浄後に乾かしておいたリールのギア部分へVERSATILEを注油します。なんだかリールに数カ所ギア部へ届く様な隙間があるので、そこから強制的に注油。
これで完成。
画像にあるスプールは60lbのPEライン90%巻き状態ですが、これで手首にスナップを効かせてキャストすると初速が早過ぎてバックラします。なのでスナップは効かせずにしかもキャスコンをかなり絞った状態で使用して楽勝40m位。ちなみにアルデバランは遠心ブレーキ6個付きですが、自分は透明の軽い方を1個のみオンです。
これは自分の場合ですが、常にカヤックかボートの上で釣りをしています。そしてロッドはエクストラヘビーアクションばかりで、レギュラーテーパーです。メインで使用するルアーはジグなら3/8〜1/2oz、パンチングは1/2〜3/4oz、バズは1/4〜3/8oz、フロッグは1/2〜3/4oz位。もちろん最高は1oz以上も投げますが、逆に1/4oz以下は投げません。いわゆるフィネス系には興味ないので。そんな自分のセッティングでは基本的にフルキャストはしませんが、それでも対岸でバイト音がすればすぐにキャスト出来る様に飛距離が有った方が良い。それに遠心ブレーキはナチュラルに減速出来るのでスプールの回転は重要です。
マイ釣友のBOREDライダーMORIは最新リールに自分が渡したオイルをテスト使用していますが、正直飛距離は全く変わりません。なのでリールに金をかける意味がない。ベアリングとオイルの交換だけで6年選手でも最新リールに十分匹敵しています。これ本当。MORIから「内藤さん飛ばしますねぇ」って良く言われますから。
それにしてもフルキャストって常にやります?基本は岸際か足下のカバーな訳で、それならサイドキャストやピッチングでスーっと飛んだ方が絶対に良い。ミドル〜ヘビーなルアーを飛距離よりもコントロールを重要視して使いたい。そんな目的で作ったオイルですが、多分フィネスでも十分通用するんでしょうね。個人的にはダイレクトドライブやオールドアブのリールなんかに使ってもらいたい。プラッガーからのご注文もお待ちしています。あ、あとトラウト系のスピニングにもお勧めかもしれません。